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空売りネットの正しい見方、読み方、使い方【解説保存版】

2024年3月29日

karauri.netの見方の説明、日証協残高の読み方解説

株式投資をする場合、最低限学んでおくべき知識がいくつかあります。

一般的には、

1.企業の決算書を読み解く「ファンダメンタルズ分析」

2.チャート分析でエントリーするタイミングを見極める「テクニカル分析」

実はもう一つ重要な分析があります。それが「需給分析」です。

要するに、「信用取引や貸借取引の分析」です。

需給分析は触れている書籍や解説してくれる人がそれほど多くないため、初心者の方は見逃しがちな分野になります。
「自分は信用取引はやらない」という現物株取引派の投資家も、こうした信用取引の建て玉残高のデータはぜひ押さえておきたいポイントです。

ついでに言うと貸借取引銘柄であれば、信用買いのほかに、信用売り(空売り)ができるので、空売りを使えば株価が下がったときに儲けることができます。「信用買い」はやらないとしても、「信用売り」ができる体勢にしておくに越したことはないので、信用取引口座を開設しておくことをお勧めします。

話を戻しますが、この需給分析を行う際に、とても参考になるのが「空売りネット」です。

空売りネットの見方については、特に教科書的なものというか説明書みたなものがなく、分かるようで分からない方も結構いると思いますので、(賛否両論あると思いますが、笑)今回、私が考えた正しい使い方について説明していきたいと思います。

空売りネットとは?

株式投資をやっている方であれば、一度はは聞いたことがあると思います。

こちらのサイトです↓
https://karauri.net/

運営しているのは個人の方のようですが、大変便利なウェブサイトです。

株式投資において「需給」を読むときに、必ずチェックする必要があるサイトだと思います。

なぜ、需給を把握しておく必要があるのか?

日本の証券市場では、「制度信用」という制度があり、信用取引を使うことによって、自分の保有しているキャッシュ以上の株式取引を行うことが可能です。

信用取引は、新規建てを行った後に返済することで取引が終了します。
そして、新規建て後、まだ返済されていないものを「建て玉(たてぎょく)」と言います。

つまり、建て玉が返済されるまでは損益が確定しませんが、制度信用取引では新規建てから返済までの期間が6カ月と決められているため、いずれ必ず返済しなければなりません。

・買い建てならば「売り返済」

・売り建てならば「買い返済」

です。

例えば、信用買いで株を買った人は、6ヶ月以内に株を売って必ず手仕舞いをしなければならないわけです。

一般的に、多くの投資家が「この銘柄の株価は騰がる!」という見通しならば、買いが増えて株価も上昇して行きます。信用取引でも、買いの建て玉(信用買い残)が増えていくことになりますが、建て玉は必ず返済されますから、買い建て玉が増えるほど、将来の返済売りのエネルギーも蓄積されていくことになるわけです。

反対に、売り建て玉の増加は、将来の買い返済エネルギーが溜まっていくことになります。

そして、そのエネルギーが大きいほど、株価にも影響を与えることが考えられ、「まだ返済されていない建て玉の状況が分かれば、投資判断のヒントになるのでは?」ということになります。

つまり、「信用買い」と「信用売り」の残高は、将来の需給を予測する重要な材料になります。

「信用買い残、信用売り残」については、空売りネットで確認するまでもなく、SBI証券のアプリや株探、その他証券会社の情報提供サービス等で、いくらでも確認することは可能です。

ですので、空売りネットを使うケースは、いわゆる「機関の空売り」をチェックしたいケースが多いと思います。

空売りの「機関」とは?

空売りネットのトップページを見ると、「空売り機関」として、以下のような一覧があります。

ほぼ外資系証券会社ですね、笑。

これら外資系証券会社は「売り豚」「極悪機関」「ク〇機関」(笑)等と、悪者扱いされていますが、空売りネットに登場している機関について説明します。

機関とは?

一般的に「機関」とは「機関投資家」のことを指し、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関など、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のことをいいます。旧村上ファンドのようなアクティビストも当てはまると考えます。

「国内機内投資家」だけではなく、バフェット先生のバークシャー・ハザウェイに代表される「海外機関投資家」もいます。現在、東証における海外機関投資家の市場占有率は約6割くらいです。

・機関を2つに分けると

a) ロングオンリー
買いから入る機関投資家のこと。生保や損保、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)等が代表例です。

b) ヘッジファンド
空売りも駆使して、貪欲に稼ごうとする機関投資家のこと。

ヘッジファンドが取る戦略としては、
①ロング・ショート戦略:値上がりする株式群を買い、値下がりする株式群を空売りする戦略。
②グローバル・マクロ戦略:市場の歪みやトレンドに収益機会を見出す戦略。

等と分けることができます。

ヘッジ目的や値下がり狙いで空売りを行っているのは b)のヘッジファンド(もしくは大口投資家)がメインであり、twitter等では「売り豚」と呼ばれていたりします(笑)

空売りネットで登場する「機関」とは?

空売りネットでは「モルガンスタンレー」「ゴールドマン」「クレディスイス」「CITI」「UBS」などの外資証券会社を通称「機関」と呼んでいます。

空売り残高割合が0.5%以上となって空売りネットに名前が登場するケースでは、外資系証券会社名が登場するので、それらが空売りをを仕掛けていると思っているかもしれませんが、リーマンショック後は、彼ら自身が主体になって売買することはほとんど無くなりました。

実際は、外資系証券会社の「顧客」である大口投資家やヘッジファンドが空売りをしており、プライムブローカー(※1)として「モルガンスタンレー」「ゴールドマン」は、表に立って顧客に言われた通り取引しているだけです(この取引形態を「委託取引」といいます)

※1:プライムブローカーの意味:主にヘッジファンドの運用者を顧客として、ファンド運用のためのサービスを提供する企業のこと。

つまり「空売りネットで登場する機関」とは、「外資系証券会社の裏にいる大口投資家やヘッジファンド」ということになります。(ちなみにこの8割近くは、アルゴを駆使して取引していると言われています)

以上を念頭に置いてください。

かえるさんのnoteを読みましょう!

「機関」についてもっと詳しく知りたい場合は、実際に「外資系証券会社」で働いていた「かえるさん」(元外資系証券 株式本部長MD)のnoteを読んでください。大変詳しく説明が書かれており、アルゴ取引の仕組みについての解説もあります!

かえるさんのnote(一例)

基本知識シリーズ 大晦日特別号 悪玉”機関”とは何か?
https://note.com/pista7mj/n/n620dd1970196?magazine_key=mbc5119c27146

基礎知識シリーズ第4弾 空売り機関御用達プライムブローカーのお仕事
https://note.com/pista7mj/n/n29c8cf83ee94?magazine_key=mbc5119c27146

かえるさん twitter:@stock_love8603 → ぜひフォローしてみてください^_^

※宣伝していますが、お金はもらっていません、笑

なお、ここでは、便宜上、「"外資系証券会社"と"その裏にいる大口投資家やヘッジファンド"」をひっくるめて、「機関」と呼ぶことにします。

機関の空売り 公表条件

空売り残高割合(発行済株式総数に対する空売り残高数量の割合)が0.5%以上となる場合、取引所により空売り残高情報の公表が行われます。
このケースに該当すると、karauri.netに載ります。

◆どのタイミングで載るのか?

「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」に基づき、取引参加者より報告を受けたもののうち、毎日16:30を目処にデータを掲載しています。

掲載される最新情報を日付で言うと「2営業日前」です。

分かりやすく例で言うと、例えば今が、2023年1月6日(金)18時だとすると、1月4日(水)公開分が最新情報です。

ですので、いわゆる「"機関"の空売り動向」が分かるのは、2営業日過ぎた後になります。

余談ですが、発行済株式総数の0.2%以上の空売り残高がある場合、約定日の翌々営業日の午前10時までにA「空売りをした指定有価証券に係る残高情報」及びB「商号、名称又は氏名及び住所又は所在地」を証券会社を通じて取引所に報告する義務があります。

「機関の空売り残高情報」の読み方

機関の空売りの表は、よく見ると思いますが、読み方が分からない方もいると思いますので、以下で図解しました。

「計算日」の意味

報告義務発生日のことです。
ですので、実際に機関が空売り取引を行った日とは異なるケースがあります。実際の空売り開始日は、報告義務発生日以前のことが多いみたいです。基本的には徐々に売り増していき、0.5%以上になったタイミングで公開されます。出来高を良く見ると、後付けで理解できるケースもあります。

計算日の表記としては、2営業日前のものが最新情報になります。

 

「備考欄」の意味

以下の図の備考欄をご確認ください。

 

上述したように外資系証券会社は、ヘッジファンドや大口投資家の代わりに株の注文を出しているだけなので、例えば上図の例で言うと、Merrill Lynchの残高には、Merrill Lynchでフェローテックを空売りしている単数、もしくは複数の投資家が背後にいます

 

【重要】空売り残の正しい見方、日証協 貸付残高の読み方

SBI証券のアプリ等に載っていないのが原因なのかもしれませんが、多くの方が認識していないのが「貸借取引の残高」です。

貸借取引とは、証券会社と証券金融会社との間の取引のことで、証券金融会社として有名なのは、日証金ですね。
(ちなみに日証金は上場しています)

以下、日証金より引用した図です。
出典:https://www.taisyaku.jp/about/

 

右側の「貸借取引」は、証券会社と日証金残高との取引になりますが、実はこれだけでは全容を把握するための登場人物が足りないんです

そこで今回は、karauri.netと証券会社、証券金融会社、個人投資家、機関投資家の全体の関係図を作ってみましたので、それをご覧ください。

 

karauri.netと証券会社、証券金融会社、個人投資家、機関投資家の関係図

以下は、例としてkarauri.netでフェローテックを見た時の関係図です。

日証協の「貸付残高」は重要!

karauri.netには、「日証協」という「貸付残高」が記載されています。
これは下図の緑色のゾーンの取引の集計数値になります。

下図はクリック(タップ)すると、拡大します。(よりクリアに見れます!)

※上図で、もし間違いやお気づきの点があれば、ご連絡ください。

日証協とは、日本証券業協会のことです。

「日証協残高」とは、日本証券業協会が集計している数値です。この統計自体は会員である証券会社が借りたり貸したりしている株を中心とした有価証券をそれぞれ合計して羅列してあるだけです。

この緑のゾーンの取引を把握することにより、リアルに近い※需給を把握することができます。
※「リアルに近い」というのは、「日証協」集計での借り貸しの動機は、必ずしも空売りであるとは限りませんし、最終的な目的が空売りだったとしても、貸し出された株がすでに空売りされてるとも限らないためです。あと必ずしも市場で売買された数字が載っているわけではありません。

但し、基本的に株を借りるのは「空売りしたいから」という蓋然性が高いので、「貸株≒空売り分」と解釈しても間違いではないと思います。

つまり、「信用+日証協の貸付残高(貸借残高)」は「実態に近い空売り残高」と言い換えることができると考えます。

実は、これが実態に近い需給を表しているわけです。

「信用+日証協の貸付残高(貸借残高)」の数字って、よくトンピンさんがさりげなく画像だけ出していますよね。市場に流通している株式を買い占めることにより、供給を締めて必然的に株価が上昇するシチュエーションを作っていくケースでは「需給読み」が非常に重要です。トンピンさんはそれを実践でやっている方で、解説もしてくれるので、時系列で追っていくと需給読みの勉強になると思います。

では、具体的に「信用+日証協の貸付残高(貸借残高)」をどのように確認するのか?を説明していきます。

空売りネットで「信用+日証協の貸付残高」を確認する

エクサウィザーズの例

信用買い残としては、287万3200株あります。信用売り残はゼロです。
これだけ見ると「信用買い残、スゴイ多いね(汗)」と、ちょっと買うのを躊躇してしまいます。

そこで、「日証協の貸付残高」を見ていきましょう。「貸付残高≒空売り残高」と考えてください。

貸付残高は、355万2,083株あります。

つまり、エクサウィザーズの株価が下がるだろうと考え、「空売りをしている数量の方が、信用買い残よりも多い」とか推測することができます。

「信用買い残 287万3,200株 < 貸付残高 355万2,083株」なので、実は「売り長」の状態なのかもと推測できます。

これが投資をしていく上で、大きなヒントになります!

 

ラオックスの事例

ラオックスの場合、下図を見ていただくとエクサウィザーズよりも項目が増えていますが、チェックすべきポイントは同じです。

今回は、東証の「信用買い残高」の他に、「信用売り残高」にも数字が入っています。
これだけ見ると、「買い長」に見えますね。

「信用+日証協の貸付残高」で見る場合は、日証協の貸付残高もチェックします。
つまり、足し算をする必要がありますが、ちょっと面倒くさいですよね(汗)。

実は、別サイトでもっと簡単に見ることができます。

 

https://irbank.net/shortで「信用+日証協の貸付残高」を確認する

https://irbank.net/shortでも「空売り残高情報」を確認することができます。

このサイトでは、もっと簡単に「信用+日証協の貸付残高」を見ることができます。

ちょっと分かりにくい場所にあるので、手順を以下の通り示します。

1.最初の画面
銘柄名をクリック

 

2.右上にある「貸借」をクリック

 

3.「信用取引情報と併せてチェック」をクリック

 

4.「信用+日証協の貸付残高」(信用+貸借)が合算して見れるページ

このページで見ると、「信用残+貸付残」が計算してあるので、分かりやすいです。

 

貸借取引情報が発表されるタイミング

日本証券業協会のホームページ上では、毎週木曜日にその前の週、1週間分にやり取りされた金曜日営業終了時点の貸借残高等が掲載されています。

具体的な例は以下の通りです。

2022.12.29 発表 → 2022.12.19~12.23報告分

2022.12.22 発表 → 2022.12.12~12.16報告分

2022.12.15 発表 → 2022.12.5~12.9報告分

 

空売りネット上に公表されるのは、日本証券業協会発表の翌日、毎週金曜日のタイミングです。

 

「空売りネットの情報」は、どのように活用するのが正しいのか?

まず、「空売りネットを出発点にする」のは、違うと最近では感じています。

ちょっと前までは、機関の空売りに便乗して空売りをしていけば、成果が出るのではないか?と考えていた時期もありました。

例えば、空売りネットには、「新規」と言うリンクがあり、ここをクリックすると、機関投資家が新規で空売り、参入した銘柄が表示されます。

但し、機関の新規参入により、これらの銘柄の株価が下落していくかどうかは、はっきりって丁半博打と同じです。

今までの研究だと、機関が参入するタイミングは、実際に株価が下落していくよりもかなり早く入るケースが多いです。
つまり、まだ株価が上昇中なのに空売り参入して、逆に踏み上げされて、失敗するケースも多々あります。

機関投資家と一緒に空売りをしていくことは、安心感がある反面、将来の買い戻要因にもなっているので、いつ株価が反発するか、もし、踏み上げに巻き込まれたら、大きな損害を被る可能性もあります。

ですので、機関の新規参入や機関が売り増をしているからといって、それが正しいとは限りません。

この手法で唯一信頼度が高そうなのが、株価が大きく高値をつけてから下落が開始し、その一方で、信用買い残が増えているケースです。

さらに加えて、株価2000円以上の値がさ株であれば、下げる余地が大きいので、このパターンを見つけた場合は、いろいろ状況を判断した上で、機関の空売りに追随しても良いかもしれません。

話変わって逆のケースで、買い戻し期待で空売り残が多かったり、空売り機関数が多い銘柄を買うケースもあるかもしれませんが、機関に空売りされている銘柄がいつ買い戻されるかは、基本的には分からないと思ってください。

空売りしている機関は基本的にプロですし、上手なプレイヤーは上手です。ですので、よっぽどのことがない限り、慌てて買い戻しをするようなことはしません。トレンドに沿って、ダラダラと下落していくケースが多いです。

 

karauri.netの情報は補助的に使うべき

最近では、空売りネットの情報は補助的に使うべきだと考えています。

つまり、正しい使い方としては、

まず業績や材料で注目する具体的な銘柄があり、その注目した銘柄の需給を確認するために、空売りネットを活用するべき

だと考えます。

では、具体的にどのように活用するのか?

空売りネットの需給情報には、

・信用の買い残、売り残
・貸借取引残高
・機関の空売り残

以上の3つがあるのを分かっていただいたと思いますが、それぞれの数字(特に「貸借取引残高」)は重複している部分があります。

正確な数字を反映しているのは、東証の「信用の買い残、売り残」「機関の空売り残」ですが、どの数字を使ってもタイムラグがあるので、タイムラグがある空白の部分は、毎日の出来高やチャートの動きから、需給動向を読むしかありません!

あと、一時点の数字を見るだけでは、全く意味がないと思います。

残高の流れ(増減)と株価の動きを同時に時系列的に把握することにより、意味が出てくる情報だと感じます。

あと注意しなければならないのは、タイミングによって、同じ数字でも解釈が変わってくることです。

具体的に説明すると、例えば、株価が上昇し続けている状態で、信用買い残が緩やかに増加している状態であれば、株が上がる可能性が高いと考えている人が多いので、やっぱり株価は上がり、だから信用買い残も上昇していると解釈することができます。
このケースでは、信用買い残高が緩やかに増えていけば、需給的には大きな影響は出ません。

ところが、突然株価が急落して、信用買いで買った人の含み損が数多く発生してきてしまうと、状況は一変します。
信用買い残がマイナスに働き、今後、株価の下がる可能性が高いと考えることができます。

逆のケースを考えてみましょう。

売り残が多い場合、株価が今後下がると予想している人が多いことを表しています。

ですので、売り長だからといって、買い戻しや、踏み上げが入ると思ったら大間違いで、特に何もない慣性飛行で動いている場合は、ダラダラと株価が下がり続ける可能性が高いと考えた方が無難です。

では、売り残が養分となり株価が大きく反発する可能性があるのはどんなケースなのでしょうか?

 

株価が大きく反発する可能性があるパターン

私は、次の3つのパターンが 有望だと考えています。

1. カタリスト(株価が大きく動く要因)が発生し、方向性が急激に変わる場合

2. 決算発表、内容がプラスのケース

3. 決算発表、内容がマイナスのケース

カタリストについては、ニュース報道やIRリリースによって発生するため、なかなか事前に予測することが難しいですが、決算発表では空売り情報を上手に使うと、上手に反発を取れる可能性が高いです。

売り長銘柄で、もし決算発表内容がすごく良かった場合は、一気に買い戻しが入るので、株価は大きく上がります。

一方で、決算発表が悪く、大きく下がるケースでも、空売りしているホルダーからすると、買い戻しをする大チャンスになるので、下げ止まったら一気にリバウンドする可能性が高いんです!

世間では「悪材料出尽くしによる上昇」とか言われるケースもありますが、売り長という需給的な要因で反発しているケースも少なくありません。

この局面を見つけたら、かなりチャンスですよ!

機関の空売り残高の活用方法

機関の空売り残ですが、大きな空売りポジションが公開されているという意味で、非常に有意義な情報です。

例えば、ラオックスのケースを見ていきましょう。

 

以下のチャートは、空売りネットの空売り残高増減の傾向を反映させたものになります。

これを見れば分かりますけれども、機関と言えども、100%正しい判断をしていたというわけではなく、失敗しているケースも多々あります。

ですので、安易に機関と一緒に追随するのはやめた方が良いと思いますし、必ず自分で考えて判断を下した方が良いです。

直近のラオックスの状況見ていると、株価が最近まで下落していたので、買い戻しにより貸株残も減少傾向であることが分かると思います。

今の流れを読むと、空売り筋は買い戻しをしたいのが読み取れますし、これから中国人観光客が大量に日本にやってきて、ラオックスで爆買いする可能性を織り込みにかかりますから、これがカタリストになります。

この売り長の状態では、株価が大きく上がっていく可能性が高いと考えても不思議ではありません。

このような形で、うまく信用残高+貸借残高を活用して、需給読みをしてみて下さい。

無料で「買い残の推移グラフ」を簡単にチェックできるアプリ

moomoo証券のスマホアプリを使うと買い残推移をグラフでチェック可能。便利なのでお勧めです。興味ある方はココ→moomoo証券からチェックしてみてください。(#PR)
もちろん無料ですぐに使えます!※お試しでも多機能に使えます

買い残の推移グラフ(アプリ画面)

 

おまけ:売り残の推移

売り残の推移もチェックできます。アプリでここまでチェックできるのはなかなか珍しいです。

機関の空売りと貸株金利の関係

ついでにもう1つ関連事項をお伝えしておきます。「信用売り&機関の空売りと貸株金利」の関係です。

そもそも貸株金利が高い銘柄=株を借りたいニーズが高いと言えます。

つまり「需要と供給」の関係で、株を借りたい人が多くなれば貸株金利が高くなるわけですが、その理由は、高い金利を支払ってでも、それ以上に空売りして勝てる可能性が高いと考えている人が多いからです。

したがって貸株金利が高い銘柄の株価は、下に行く確率がかなり高いという前提で考えるべきでしょう。

詳しくは、以下の記事をお読みください。

貸株金利と機関投資家、株価の動き、信用買い残等の関係を分析しました【史上初】

以上、「空売りネットの正しい使い方」の説明をしましたが、もし何か補足点があれば、Youtubeで補足していこうかと考えています。

株式投資の勉強に最適なお勧め書籍

オニールの空売り練習帖

空売り(ショート)の勉強に役立つ本です。
最近、私の愛読書になっています(笑)

「CANSLIM」で有名なオニール先生の空売り教科書です。

「売る方法を知らずして、買うべからず」というキャッチフレーズですが、これが分かれば、ドテン戦術も極めることができるかもしれません!

空売りのチャート事例が豊富で、分かりやすいです。

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