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参考:景品表示法についての詳細はこちらをご参照ください

決算またぎの勝率分析で見えてしまった驚きの真実について

2022年10月31日

決算持ち越しの勝率を再度分析してみました

決算跨ぎって、一体、どのくらいの勝率なのか?これ気になっている方、かなり多いのではないでしょうか?

今回で2度目ですが、直近のデータで再び決算またぎの分析をやってみました!

※前回分「決算跨ぎの勝率をデータ分析した驚きの結果【たぶん史上初】」

今回は10月14日から10月27日までに決算発表した銘柄について調べてみました。
分析した銘柄の合計数は、303銘柄です。

10月14日からにした理由は特にありませんが、14日は131件とかなり数量があったので、ここから始めてみました。
もちろん、全体相場の地合いにもよると思います。

前回、決算またぎを研究した結果ですと、翌日の地合いが良ければ、決算跨ぎをしたときの勝率、つまり株価が上昇する確率は(当たり前ですけど)上昇します

今回分析を行った10月14日から10月27日発表分の全体的な地合いについて、以下のTOPIX日足を見ていただければ分かりますけど、基本的に上昇トレンドでの決算発表になります。ですので、総じて地合いの良い環境での分析になります。

まずそこを把握していただいた上で、以下の分析をご確認ください。

 

決算発表した銘柄についての補足事項

今回の元データは、大和証券の決算発表スケジュールカレンダーから取得しています。

今回分析していて「札幌や名古屋」に上場している銘柄は、値段が付かない=出来高ゼロの銘柄が多々あるため、分析の都合上そのような銘柄は削除させていただきました。

あと、通期見通しを発表していない会社の場合、進捗率が表示されないので、そのような銘柄はPARでの分析から除外しています。

PARとは目標に対する進捗基準のことです。ゴルフのあのPARです。
つまり1Qであれば25%、2Qなら50%、3Qなら75%、4Q、つまり本決算の場合は100%が巡航速度になります。

実績がPARを上回っていれば、好調という意味になります。

決算跨ぎの勝率を分析した結果

早速ですが結果を発表します。

今回は、大きく以下の2つのパターンに分けでカウントしてみました。

(a)「終値」→ 「翌営業日の始値」ベース

(b)「終値」→ 「翌営業日の高値+終値÷2」ベース

それから

①単純に勝敗を計算したもの
②PAR超え銘柄での勝敗
③PAR超え+10%銘柄での勝敗

以上の3種類で分析を表示しています。

結果は以下の通りです。

 

(a)「終値」→ 「翌営業日の始値」ベース

まず単純に全銘柄での勝率を始値ベースで計算してみたところ、勝率は35%しかありませんでした(汗)
PAR超え、つまり進捗に対して実績が超過している銘柄についても調べてみましたが、進捗が超過している銘柄は全部で132、そのうち決算またぎに勝ったのは55銘柄でしたので勝率は42%になります。

あと面白かったのは、イメージ的に「PARに対して10%以上実績が超過している銘柄であれば、勝率がさらに上昇するのではないか?」と思ったのですが、実際に調べてみると、38%と低下していました。

ここから読み取れることは、進捗が良すぎると既に株価に織り込まれているケースが高く、上昇よりも下落する確率の方が高いのではないかと感じました。

 

具体例を1つ挙げるなら、例えばドトールのケース。
今回は2Qの決算発表。PAR50%に対して進捗は82%!

でもドトールは、決算発表後に株価がどんどん下がってしまいました(汗)

決算発表前の状況を見ると、期待感から上昇しており、いわゆる出尽くしか、失望での下落だったと推察します。

つまり、株価の位置が相対的に高いところで、決算またぎをしようとするのは、かなり危険が伴うのがよく分かる事例だと思います。

 

(b)「終値」→ 「翌営業日の高値+終値÷2」ベース

始値ベースだけの分析ですと、「一旦売られて大きく伸びたとき」の状況が分からないと思いましたので、「高値+終値÷2」で割った数値で比較してみました。

この意味するところは、単純に「高値」だけで比較しても、高値で売れる人は実際にはほとんどいないので、「高値+終値÷ 2」の数値を採用することにより、より現実的な決算またぎの勝敗が見えてくるのではないかと考えました。

但し、「翌営業日の始値」ではヒットしてカウント1件だったとしても、終値がかなり下がって安値になった場合は「翌営業日の高値+終値÷2」ではカウント0件になるケースもあります。

その点は、ご留意ください。

では、その結果は以下の通りです。

当たり前ですけど、勝率は上記(a)のケースよりはアップして、単純合計で勝率50%
PAR超えで勝率48%、PAR+10%超はさらに低下して45%でした。

とは言え、最大値で50%(正確に言うと49.5%)ですから、まさに丁半博打(笑)
「決算ギャンブル」と言われる所以ですね!

 

決算期別の勝率

決算期別での勝率も確認してみました。
その結果で注目したいのが、本決算発表のケースです。

本決算の勝率は、最も低くて20%。
当たり前ですが、本決算発表では来期の見通しが重要で、過去1年の数字はもはや何の意味も持たないことが、この分析結果から伝わってきました。

株式投資初心者の方は、本決算の数字が良いのに大きく売られた銘柄を発見した場合、逆張りで買いたくなるかもしれませんが、買う前に必ず次の決算見込みが良いか悪いかをチェックしてください。

 

決算跨ぎに成功した銘柄のチャート一覧

今回の分析で、2Q(中間決算)の決算跨ぎに成功した(「勝ち」としてカウントした)銘柄をピックアップしてチャートにしてみました。
全部で72銘柄あります。

いつも通り26週移動平均線の傾きの大きい順に左上から並べています。
あと、出来高が増えている日が、決算発表翌営業日です。

 

 

ざっと見てみた感想ですが、

・決算跨ぎで勝った銘柄の決算発表日前の状況 → 高値圏にある銘柄はほとんどない

こんな感じでしょうか。

業種別の決算跨ぎ勝敗表

おまけで作りました。
誰か、ここから読み取れることがあったら、教えてください!(笑)

 

我々が決算跨ぎに手を出してしまう理由

決算またぎで買ったときの最大上昇率について調べてみたところ、最大値が25%でした!
また、パーセンテージのレンジ別に見ていくと以下のようになります。

この表のうち、5%以上上昇した銘柄の割合は21%でした。

決算発表の翌営業日のボラティリティは大きくなる傾向が強く、我々はそれを認識しています。
「短期で儲けられるかも!」という期待があるわけです。

運良く、上記21%に該当してしまうと短期間のうちに儲かるので、脳内から快感物質ドーパミンのようなものがドバっと出てます(笑)
それで決算またぎに魅了されてしまうのかもしれませんね(笑)

 

決算跨ぎ分析結果のまとめ

今回の分析で、以下のことが改めてわかったと思います。

・決算またぎは、全体的に見ると丁半ギャンブルであること
 ※地合いが良い環境だったにもかかわらず、この結果ですからね・・・

・決算またぎをして翌日の始値で売却するのは上手くない。9:45頃までは様子見、動きを観察し、しばらく経ってから反対売買する、もしくは、そのままホールドして後場まで持ち越しても良さそう。

・進捗率が良い銘柄だからと言って、決算またぎの勝率が高くなるとは限らない。
進捗率が良いと期待がかなり織り込まれているチャートになっているので、失望・出尽くしになる可能性が高い

・下落トレンド銘柄だったら、跳ねそうな高値で空売りの指値を入れておいた方が勝率が高いのでは!?

私の個人的な見解として、進捗が良いことに越した事はないと思いますけど、株価の位置の方が大事だと感じます。事前にチャートを確認して、織り込まれているような動きになっているのであれば、ホルダーなら決算発表前に一度ポジションを外す方が安全でしょうし、ノンホルダーの方は、そのような銘柄に手を出すべきではないと考えます。

取り急ぎ、分析結果を掲載しました。

全データーは、PDFですけど掲載させていただきます。(Excelでのリクエストはご勘弁下さい)

決算分析データ20221030

Twitterにもちょっと書きましたけど、短時間で分析できるExcelシートを作り上げたので、今後は比較的スピーディーに分析できると思います。

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