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年利240%!PGA(プランスゴールド・アービトラージ)の投資商品は詐欺なのか!?

2020年6月17日

PGAの投資商品は詐欺なのか!?

みなさん、PGAという会社がやっている裁定取引(アービトラージ)の投資商品はご存知でしょうか?

ある勧誘から、最近私のもとにも飛び込んできた話でしたので、情報をシェアしていきたいと思います。

PGAを知ったきっかけ

最初のきっかけは、偶然知り合いになったある方が、最近会社を辞めて、アフィリエイトで生活していると話からでした。

アフィリエイトとは、一般的にアマゾンとか、楽天とかが有名です。
何かの商品を紹介してその紹介手数料を得るのがアフィリエイトなのですが、有名な楽天、Amazon、バリューコマース形で成功しているのかなと思いきや、それらの話をしてもピンと来ていない感じでした。

そこで、何のアフィリエイトか聞いたところ、金融商品のアフィリエイトということでした。

その金融商品は、月利15~20%あるので、その人は会社を辞めた後、お金をその投資商品につぎ込んで、毎月50万円以上の収入があるとのことでした。

そして、その内容はアービトラージ(裁定取引)を使った投資商品であり、PGAという会社が大元にいることも分かりました。とりあえずは、私が聞いた事実だけをお伝えしていきます。

PGAについて

PGAとは、正式名称は「プランスゴールド・アービトラージ」という会社名で、科学技術会社だそうです。

リスクのない高成長の暗号資産投資組み合わせでもビジネスを提供しているそうです。
資本金は55億円。

イギリス連邦加盟国のセーシェルに会社を登記しています。

実は、YouTubeの限定公開で動画を公開しています。
その動画を貼っておきます。

10分30秒からは、実際のトレードをするところをリアルタイム?でデモンストレーションをしています。

14分30秒のところからは必見ですけれども、14分40秒のところで「ゼロリスク」と言い切っています(笑)

金融の専門家としての個人的な感想

ここからは想像を交えた個人的な感想と意見を(勝手気ままに)書いていきたいと思います。

裁定取引(アービトラージ)について

裁定取引(アービトラージ)に関しては、価格の歪みを見つけた時点で、売りと買いを同時に行うため、取引を行った時点で勝ちが確定します。

大きく2種類あると思います。

A:同じ資産だが、取引所が分かれているために生じる価格の乖離

B:類似資産における価格の乖離

今のコンピューターやAI、深層学習などの先進的な技術を駆使していけば、実現不可能なとは思いません。

ただ、多くの人が参加すればするほど、価格の歪みを見つけられる機会が減るはずですので、同じようなシステムが動けば動くほど歪みが小さくなって、ほとんど儲けが出なくなるのではないでしょうか。

以前、1998年に発生したロシア危機をきっかけにLTCMが巨額損失を出しましたが、このLTCMでは裁定取引を駆使してトレードをしていました。ノーベル経済学賞を受賞した学者が運用をしており、運用資産は70億ドル以上まで膨れ上がっていましたが、アービトラージの機会が限定されてきたために、27億ドルを投資家に返却しています。

LTCM社のアービトラージの投資戦略は、当初の投資戦略は債券アービトラージでしたが、資産規模が大きくなるにつれ、金利スワップ、私募債、モーゲージ担保証券、株式と投資対象を広げ、流動性が低く、ボラティリティが高いマーケットに資金を投じていきました。そしてファンダメンタルズ価値から考えて割高だと思われる証券を空売り(ショート)して、割安だと思われる証券を買う(ロング)という戦略でした。

これを、「マーケットニュートラルアービトラージ戦略」と呼ぶそうです。

簡単に言うとトヨタが割高と思ったらトヨタをショート(売り)して、日産が割安だと思ったら日産をロング(買い)するということです。

ただこの方法ですと、個別の証券の動きは必ずしも思惑通りいくとは限りませんので、上記の例ですと、トヨタ株がさらに上昇して、日産株がさらに値下がりしてしまったら、もちろん損失がどんどん膨らんでいくということになります。

PGAの投資手法が、LTCMの投資手法と同じかどうかは、精査していないので分かりませんが、LTCM社は最終的に破綻しています。先例があったことも覚えておかなければなりません。

月利15%から20%の運用が可能

ここが最もインチキくさいところですね。

この今の世の中で、月利15から20%と言えば、年利に換算すると180%から240%になります!!

年利180%~240%ですよ!!!(アンビリバボー!!!)

これはどうゆうことかというと・・・

まず、基本情報ですが、複利で運用したときには、年率7.2%で、10年で元本が2倍になります。

つまり手元に100万円あって、年率7.2%で複利で運用していくと、10年後に200万円になるんです。

ということはどういうことかというと、もし月利20%、年率240%と言うことであれば、240 ÷ 7.2 = 33.3。

この数字の意味するところは、元本が倍になる時間が、年率7.2%の時と比較して33倍早いことになりますので、

10年= 120ヵ月÷33= 3.63ヶ月で元本が2倍になってしまいます(笑)

元本 月利 金利 元利合計 期間
100 20% 20 120 1か月後
120 20% 24 144 2か月後
144 20% 29 173 3か月後
173 20% 35 207 4か月後

 

こんな商品があったら、誰も株式投資なんか馬鹿らしくてやりません!(笑)
全額、ここにツッコミますよ!(本当に確信しない限りしないですが・・・)

常識に囚われてはいけないんでしょうけど、常識的に考えてありえないです。。。

投資した人は、スマホで自分の資産が増えていくことを確認できるんですけど、数字なんて増やすのはいくらでもできますから、見た目の数字だけ増えている可能性もありますよね。

ロック期間0日ですが・・・

PGAと似たようなアービトラージの投資商品を販売しているところもあるみたいですけど、他のところはロック期間と言って、お金を引き出したいと申請してから実際に出てくるまでに、ロックされる期間(出せない期間)が10営業日とか、20営業日あるそうです。

PGAに関しては手数料5%払えば、3営業日で出勤することが可能だそうです。
それから22営業日後であれば、手数料を0%でお金を引き出すことができるそうです。

他の投資家から集めたお金を、引き出したい人へ回すためには、22営業日くらいあれば、このような自転車操業もできそうですよね。

出金システムが怪しい

あんまり興味もないので、詳しくは見ていないんですが、最大出資額の6倍まで受け取れるというルールだそうです。

出資金USドルで30,000ドル以上の方は、収益上限6倍までだそうです。

収益上限に達してしまうと、アカウントがクローズされるということなので、自分が使っている口座が動かせなくなるみたいですね。

収益上限とは、儲けの上限とみたいですけど、合計が上限に達してしまったときには、アカウントがクローズされてしまうので、もしクローズを避けたければ増資をするしかないそうです。

通常の投資商品では複利で運用されるので、増えた金利が元本に足されてそこから金利計算されますが、このPGAの投資商品はそういう形ではなく、増える金利の上限にギャップがされているので、さらにお金を増やしたければさらに出資金を増やしてくださいということになりますね。

スマホ上のお金(数字)がどんどん増えていくことに喜びを覚えた投資家が、どんどん自分のお金を投資していくと泥沼のようなシステムだと思います。

ちなみにお金をある程度引き出せば、収入上限に達してしまい、アカウントがクローズされてしまうので、引き出せる金額には実質的に制約があるような感じですかね。

ネズミ講のような制度が怪しい

自分が投資してお金を増やす他に、自分が紹介した人がPGAに参加すれば、アフィリエイト収入として、その人の利益になるそうです。

ただでさえ月利15%~20%とものすごく儲かると言っているのに、加えて紹介者を増やすと、さらにその紹介者は手数料のようなものが高額でもらえるので、このどこかで聞いたようなネズミ講のシステムは、怪しさを感じざるをえません(笑)


ここまで良い商品であれば、個人の伝手を使った紹介などはせず、大々的にテレビやネットで宣伝すれば良いと思います。

あと資産デリバティブ取引は、金融商品取引法の規制対象になっていると思いますので、金融商品取引業の登録が必要になりますよね。その登録番号とかはどこなのか・・・!?

それから勧誘する人も、アービトラージでもデリバティブ取引を勧めるわけですから、一種証券外務員とか持ってないとまずいような気がするんですが・・・(苦笑)ちなみに私はもちろん一種証券外務員資格を持っています(笑)

個人的な所見

儲かることって、普通は他人なんかに教えずに自分だけの秘密にするものです。

あとあまりにも常識的にかけ離れた年利換算で240%の金利。

それから、シンガポール人のDave Tanさんという方が、同業のJUBILEE ACEという会社からPGAへ移籍したそうですが、その証明書を乗せるのに、JUBILEE ACEの解雇通知を載せるのって、どうなの!?と仰け反りしました!(笑)

ここにも違和感を感じしました。普通、解雇された人、雇いました!なんてアピールしませんよね(笑)
写真の切れ具合も不自然です。

あとセーシェルに会社を登記しているのも怪しいですよ。
ペーパーカンパニーであること丸だしです(笑)

ということで、私は地道に株式取引でがんばります。
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注)もし実際やっている方がいたら、ぜひ教えてください!

雑談

Posted by marketmaker