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消費者庁が2023年10月1日から施行する景品表示法の規制対象(通称:ステマ規制)にならないよう配慮していますが、もし問題のある表現がありましたら、適宜記事内のコメント欄等からご連絡いただければ幸いです。

参考:景品表示法についての詳細はこちらをご参照ください

浮動株数よりも売り残+貸付残が多い銘柄ランキング【2024/1/26版】

最新版です。

今回の注目は、なんと言っても5574 ABEJA。

いわゆる「機関の空売り」が5社も入っており、下落トレンドでの下プッシュを狙われていた銘柄ですが、「NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した"ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発”に採択された」材料が出て、一転、需給が逆転している状況です。

こそっと裏話を書いておくと、このような政府系の公募プロジェクトや補助金を出してくれるような公募では、正式なリリースを出す前にその実務を担当している政府外郭団体の担当者から「内定」の電話連絡が事前に入ります。だいたい発表の1週間~10日くらい前です。企業内でのプロジェクトは数名で動いているわけですから、おそらく情報共有している間にそれが漏れてしまい、情報を知った関係者が成行きで買い出して株価が上昇、それをきっかけに注目が集まって底値からのリバウンド狙いの買いが集まって大きく上昇したと考えます。

なぜ大きく上昇したのかよく分からない場合、「動いた銘柄ニュース」に載ってもテクニカル的な話で片づけられてしまうことが多々ありますが、今回もそんな感じでした(笑)

 

ちなみに、市場の建玉分布のアプリでチェックすると
ABEJAの過去2か月の平均単価は3,564円※。
※この平均単価は、moomoo証券のアプリで算出できます。

2023年6月以降から見た場合でも、4,500円前後が機関の空売り平均単価と推測。
このレンジを抜けてくると、焦り出して買い戻しの準備をしている、もしくは既にやっている状態。

つまり直近株価は4,740円なので、既に空売りの買い戻しによる上昇効果が出ている状態と推測できます。この買い戻しがどこまで続くか分かりませんが、5,000円を超えた付近は戻り待ちの売りも出るので、機関プレイヤーたちは伸びきったところで再度大きな空売りを仕掛けてくる可能性は充分あると思います。一方で人気が継続すると買い戻しをエネルギーにしてそのまま伸びていく可能性も大いにあります。
(こればっかりは神のみぞ知るですねw)

下の方に掲載してあるいつもの「東証基準」の表を見ても分かりますが、ABEJAの1/26時点での「買い残 ÷ 売り残+貸付残」は、0.52なので、まだまだ売り長。需給的にどう動くのか非常に興味深いです。

 

「浮動株数よりも売り残+貸付残が多い銘柄ランキング」の読み方解説

東証基準には、貸借銘柄フラグ、直近株価、PBRも載せています。
貸借銘柄フラグ「1」は、制度信用で空売りできる銘柄という意味です。

四季報基準は、四季報最新版の数値を使用しています。

このデータを活用するにあたり留意点を書いておきます。

以前Youtubeでも説明しましたが、本来、貸付残(空売り)が多い=株価が下がることに賭けている人が多いという意味なので、下落トレンド銘柄の場合、そのままズルズル下がることが多々あります。一方で上昇トレンドやサプライズがあった場合は、踏み上げが期待できます。

ですので、貸付残が多いからと言って、買い戻しの反発があると期待するのは短絡的です。その点は、充分ご留意ください。

浮動株比率については、2パターンで計算をしています。

a. 四季報に掲載してある浮動株比率をそのまま使用したバージョン(四季報基準)

b. 四季報の特定株比率を使用して、「1-特定株比率=浮動株比率」としたバージョン
※いわゆる東証基準(JPX総研)に準じた浮動株比率

そのため、「浮動株数よりも売り残+貸付残が多い銘柄ランキング」も、2バージョン載せることにしました

詳しい事はまた別途説明しますけど、四季報の浮動株比率では、実態をあらわしていないケースが多々あるため、2つの表をつけることにより、皆さん、各自のお考えに近いほうの表を参考にしてもらった方が良いのではないかと考えました。

上記a.のバージョンでは、前回に引き続き以下の条件で算出しています。

浮動株数の算出方法 a.バージョン(四季報基準)

以下のルール(優先順位)で浮動株数を計算しています。

1.会社四季報に浮動株比率が掲載してある場合は、「発行済み株式数×浮動株比率」

2.会社四季報に浮動株比率が「0%」もしくは「‥%」の場合は、「発行済み株式数-10位までの株主の株数合計」
※コンセプトとしては「1 − 特定株(固定株) = 浮動株」を採用しています。

3.2021年以降にIPOをした銘柄で、浮動株比率が「0%」もしくは「‥%」の場合は、発行済み株式数に以下のパーセンテージを掛け算しています。

①現在の日付より3ヶ月以内に上場した銘柄の場合は、オファーリングレシオの数値をそのまま採用

②現在の日付より3ヶ月前〜6ヶ月前以内に上場している場合は、オファーリングレシオの75%の数値を採用

③現在の日付より半年以上前に上場した場合は、オファーリングレシオの50%の数値を採用

※期間別にパーセンテージを変えて補正しています。

 

浮動株数の算出方法 b.バージョン(東証基準)

以前、SBI証券のアプリ等に「浮動株数」が載っていましたが、こちらのバージョンは、その数値に近いものになります。

以下のルール(優先順位)で浮動株数を計算しています。

1.会社四季報に特定株比率が掲載してある場合は、「発行済み株式数×(1-特定株比率)」

2.会社四季報に浮動株比率が「0%」もしくは「‥%」の場合は、「発行済み株式数-10位までの株主の株数合計」

3.2021年以降にIPOをした銘柄で、浮動株比率が「0%」もしくは「‥%」の場合は、発行済み株式数に以下のパーセンテージを掛け算しています。

①現在の日付より3ヶ月以内に上場した銘柄の場合は、オファーリングレシオの数値をそのまま採用

②現在の日付より3ヶ月前〜6ヶ月前以内に上場している場合は、オファーリングレシオの75%の数値を採用

③現在の日付より半年以上前に上場した場合は、オファーリングレシオの50%の数値を採用

※期間別にパーセンテージを変えて補正しています。

いわゆる、東証基準に準じた方については、「1-特定株比率=浮動株比率」としています。東証発表の基準ですと、もう少し細かく項目がありますが、さすがにそこまで考慮することができないので、上記のようにしました。

この特定株は、おおよそ四季報に掲載してある大株主上位10位までの合計値にほぼ近い数値になります。

下記を見比べていただくと分かりますが、上記b.のパターンで計算する数値の方が、浮動株数がほとんどのケースで多くなっているので、浮動株に対する空売り比率も、低めで算出されています。

浮動株数よりも売り残+貸付残が多い銘柄ランキング a.バージョン (四季報基準)

浮動株に対する空売り残比率が80%を超えている銘柄を掲載しています。
東証上場の全銘柄の中から、「浮動株に対する空売り比率の高い順」にソートしました。

浮動株数よりも売り残+貸付残が多い銘柄ランキング b.バージョン (東証基準)

浮動株に対する空売り残比率が50%を超えている銘柄を掲載しています。
東証上場の全銘柄の中から、「浮動株に対する空売り比率の高い順」にソートしました。

以下の画像は、クリック(タップ)すると鮮明に見ることができます!


上昇トレンド中の銘柄の場合、空売り分は買い戻しによるブーストが効くので上昇エネルギー源となります。

今回、「時価総額」は直近の株価に基づき最新になっています。

どちらを使って判断するかは、各自にお任せいたしますので、よろしくお願いします。

※ご意見ある方は、コメントをお願いします。

 

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