ボリンジャーバンド 意外なことに、実は2つの視点があるんです!
ボリンジャーバンド、使っている方、多いと思います。
基本的に、逆張りで使っている方が多いのではないでしょうか?
この手法は、
「価格が移動平均線からどれほどばらついているか?」
という標準偏差を用いて、現在の株価が標準偏差内の「どの辺りに位置しているか」を見ながら将来を予測します。
ここで使う移動平均線は、値を用いた数日間の平均値とする場合もあれば、高値、安値、終値の平均値を用いた数日間の平均値とする場合もあります。
日足の場合、20日間や25日間などの移動平均線をベースに、それぞれの日の価格とのばらつきの度合いを計算します。
この値を1標準偏差(σ、シグマ)といい、統計的に平均から±1σの間に全てのデータの68.3 %が、±2σの間に9.4%が含まれると考えます。
ボリンジャーバンドでは、移動平均線と±1σ、±2σ、合計5本の線を日足に加えて分析します。
具体的には、現在の価格と移動平均線との乖離が小さければ問題ありませんが、±2σを超えるような大きな 乖離が生じると、統計的に4.6%の確率でしか起こり得ない、稀な状態にあると考えます。
ちなみに±3σ以上は、約0.3%という非常に稀有なケースです。
このボリンジャーバンド、株式投資を開始した当初に知った時は、無敵の武器を手に入れた!という感覚になって、多用している方も多いと思いますが、なぜか外れてしまい、大損してしまうケースもあります。
その理由は以下の通りです。
ボリンジャーバンド 実際の判断が難しい理由
ボリンジャーバンドには、実は以下のように、相反する「2つの視点がある」あるんです。
a)オシレーター系の視点
b)トレンド系の視点
それぞれについて、詳細を見ていきましょう。
a)オシレーター系の視点
オシレーターとは「振り子」や「振り幅」という意味で、投資用語では「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を示すテクニカル分析手法です。
オシレータ 系(逆張り)の視点で分析すると
「起こりにくいことが起きているということは、移動平均線に戻るような相場の反転が近い」と解釈します。
b)トレンド系の視点
一方、トレンド系の視点で分析する と「起こりにくいことが起きているということは、新しいトレンドが始まった」と解釈します。
テクニカル分析でも、結果は真逆ということがあり得るわけです(笑)
セクシーボリンジャーバンド
トレンド系分析として 「セクシーボリンジャーバンド」という手法があります。
これは±2σの幅が極端に広がる際に生じているトレンドに乗る、という考え方です。
実際の株価と照らし合わせて、このセクシーボリンジャーバンドの手法を見ていきましょう。
ボリンジャーバンドを日経平均に当てはめて検証
セクシーボリンジャーバンドでは「±2σの幅が極端に広がる際に生じているトレンドに乗る」わけですから、広がり始めのところに注目します。
2020年10月から1年弱の日足ボリンジャーバンドを見ると、そうした極端に広がりが開始する場面(上図 の赤い矢印①〜④)が何度か生じていました。しかし、それは後から分かることであって、それぞれの±2σ の幅の広がり具合はまちまちです。
実際には、どこでトレンドに乗ってよいのか、どこで降りたらよいのか?、判断がかなり難しいんです💦
一方、オシレーター系の視点に立てば、また違います。
印①の矢印の少し後に株価が+2σを超えるような状況が起きると「相場に過熱感がある。 相場の反転が近い」と解釈できます。
同じマーケットを見ていても、真逆の見立てが可能です。
だから、売り買いの判断が難しいわけです。
mm流のボリンジャーバンド活用法
私の場合、ボリンジャーバンドは以下のように使っています。
基本的には「オシレーター系」で使います。
1.バンドの幅を見る。
2.主観的に「バンドが広がっている」状態と判断した場合、ボリンジャーバンドの確度が高まったと判断する。
※この場合の視点は「オシレーター系」です。
3.バンド幅が狭い状態で、ローソク足が、±2シグマあたりで、張り付きっぱなしで、トレンドができてしまっているものは、「トレンド系」として判断します。
4.バンド幅が、相対的に中途半端だと思った場合は「判断不能」にします
こんな感じですね。
株式投資をやっていると、何かにすがりたくなりますが、何事も安易に信用してはいけません!テクニカル分析はあくまで冷静に距離を取って付き合うべきものだと思います。
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