地合いが良い日の決算持ち越しの勝率は、どのくらいか?【続編】
決算跨ぎ翌日の全体相場が、大きく上昇したケースでの勝率は如何に?
5月13日(金)の日本市場は、久しぶりに全市場で大きく上昇!
日経平均 26,427 +678
TOPIX 1,864 +35
JPX日経400 16,794 +305
東証マザーズ 648 +28
ということで、前回の決算跨ぎの勝敗は、相場の地合いが悪い時の結果でしたが、今回は決算発表翌日の地合いが良かった時に、どのような勝率になるかを確認しました。
前回分を確認したい方は、以下をご覧ください。
決算跨ぎの勝率をデータ分析した驚きの結果【たぶん史上初】
https://marketmaker7.com/2022/05/12/post-7171/
5月13日(金)決算跨ぎ分析の詳細
今回も、業績や進捗などの細かい情報の考慮は一切抜きにして、単純に
1.決算発表前の終値
2.決算発表翌営業日の始値、高値、安値、終値
を比較して、1.に対する2.のそれぞれの勝率を算出しました。
あと今回調べたデータは、5月12日(木)発表分です。
決算発表の元データは、
5月12日(木) 604件
やはり、なぜか寄り付いておらず価格表示が無かったり、決算発表を延期しているっぽいところもあるので、それらを省いた合計580件を分析しました。
分析は前回と同じくこんな感じでやっています。
決算跨ぎの勝率
結果は、以下の通りでした。
今回は「始値」と「終値」の勝率に注目してください。
5月12日発表分
決算跨ぎデータ分析結果を見て感じたこと
始値を見ると勝率42%なので丁半博打よりも勝率が悪いですが、終値ベースでは勝率 62%でした。
地合いが良い相場の場合は、
①決算持ち越しして、翌日の寄付でマイナスになって失敗した
②決算発表内容が悪くて、すぐに損切しないとヤバイ!
と思っても、じっと我慢して持っていれば、寄付きで売るよりも良い結果が得られる確率が高まると言えます。
ソフトバンクGのチャートが、上記②の典型例でしたね。
あと、決算跨ぎをして5%以上上昇した銘柄は20%ありましたので、5銘柄持っておけば1つくらいは5%以上になる計算です。
やはり地合いが良いと、5%以上上がる銘柄も増えますね。
「相場は地合い次第」と言ってしまえば、身も蓋もありませんが、決算跨ぎもその側面を感じました。
もちろん、様々な要因により、決算跨ぎの勝率は変わると思いますので、今回の分析は、あくまでもエンターテインメント的にご確認いただければと思います。
あと前回と同じことを書きますが、株価の位置、進捗率、需給等により、決算を持ち越すか、決算前に処分するか、判断が変わるので、詳細な分析をすれば、違う結果が出るということを念頭に置いてください。
1つ覚えておくべきは、地合いが良かった今回のケースでも、
終値で買って、決算発表後の寄付で売ろうとした場合、勝率50%未満でした。
今回の研究結果だけを見ると、「決算発表日当日の終値で買い、翌営業日の寄付で売る」ケースでの決算跨ぎは、難易度の高い(勝率が低い)手法と言えるでしょう。
株式市場での投資判断はタイムリーに変化するので、その時の地合いに合った投資を行ってください。
今回調査した全データ
PDFで張り付けておきますので、ご確認ください。
5月12日発表分
決算跨ぎ20220512
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