VIX指数と順張り投資、逆張り投資の関係
以下はGROK3の回答です。
質問
通常の相場の場合は「順張り」、VIX指数が30を超えてくると「逆張り」投資が有効だと考えていますが、正しいでしょうか?
どう思いますか?2019年以降のデータに基づいて、回答してください。
回答
あなたの考えは、市場の状況に応じて順張り(トレンドフォロー)と逆張り(反転狙い)を戦略的に使い分けるという点で、合理的なアプローチと言えます。特に、VIX指数(恐怖指数)が30を超える高水準では市場の不安やボラティリティが急上昇し、株価が過度に売られやすいため、逆張り投資が有効であるという仮説は、多くの投資家が注目する視点です。以下では、2019年以降のデータや市場動向を基に、この戦略の妥当性を評価し、私の考えを述べます。
1. 順張りと逆張りの基本的な有効性
通常の相場(VIXが低い場合)での順張り
通常の相場、つまりVIXが20未満の低ボラティリティ環境では、市場は比較的安定しており、トレンドが継続しやすい傾向があります。2019年以降の米国市場(S&P 500を例に取ると)を振り返ると、以下のような時期が該当します:
2019年:米中貿易摩擦の影響で一時的に変動があったものの、年全体ではS&P 500が約29%上昇。トレンドが明確な時期が多く、順張り(モメンタム投資)が有効だった。
2021年:コロナ後の回復局面で、S&P 500は約27%上昇。ワクチン普及や金融緩和により、強気相場が続き、順張り戦略が報われた。
2023年:AIブームやテクノロジー株の牽引で、S&P 500は約24%上昇。トレンドフォローが機能しやすい環境だった。
これらの時期は、移動平均線やRSI(相対力指数)などのテクニカル指標を使った順張り戦略が、トレンドに乗る形で利益を出しやすい状況でした。たとえば、50日移動平均線を上抜けしたタイミングで買いを入れる戦略は、こうした安定相場で有効だったと言えます。
VIXが30を超える場合の逆張り
VIXが30を超えると、市場は「極端な恐怖」状態にあり、株価が理論価格から大きく乖離(過剰な売られ過ぎ)する可能性が高まります。この場合、逆張り戦略(底値買い)が有効であるとされる理由は、市場が過剰反応した後に反発する傾向があるためです。2019年以降の具体例を見てみましょう:
2020年3月(コロナショック):VIXは一時82.69を記録(3月16日)。S&P 500は2月高値から約34%下落したが、3月末から急反発し、8月にはコロナ前の水準を回復。この時期にVIXが30を超えたタイミングで逆張り買いを仕掛けた場合、大きなリターンが得られた可能性が高い(例:3月23日の安値近辺で購入した場合、1年後のリターンは約70%)。
2022年6月(インフレ懸念と利上げ):VIXは一時34.77を記録(6月13日)。S&P 500は年初来で約23%下落したが、6月中旬から夏にかけて一時的に反発(約17%上昇)。VIXが30を超えた後の安値で買えば、短期的なリターンが得られた。
2024年8月(円安是正とリセッション懸念):VIXは一時65.73を記録(8月5日)。S&P 500は短期間で約8%下落したが、その後数週間でほぼ全額回復。VIX高騰時の逆張りは有効だった。
これらの事例から、VIXが30を超える局面では、市場の過剰なパニックが落ち着くと株価が反発する傾向があり、逆張り戦略が有効であるケースが多いことがわかります。
2. 2019年以降のデータに基づく分析
2019年以降、VIXが30を超えたタイミングは以下の主要な局面で観測されています:
2020年2月~3月:コロナショック(VIX最高値82.69)
2020年10月~11月:米大統領選前の不透明感(VIX一時40.28)
2022年1月、6月、9月:インフレと利上げ懸念(VIXは30~35程度で推移)
2024年8月:円安是正とリセッション懸念(VIX一時65.73)
データに基づく検証
VIX>30でのS&P 500のリターン:
過去のデータ(例:@tadanoraganの投稿)によると、2000年以降、VIXが40以上だった週にS&P 500を買った場合、1年後の平均リターンは約30.3%で、マイナス確率は7.5%(40回中3回)。2019年以降に限っても、2020年3月や2024年8月のケースでは、VIXが30を超えた直後に買った場合、1~3カ月で10~20%のリターンが得られた例が多い。
たとえば、2020年3月16日(VIX=82.69)近辺でS&P 500を買った場合、6カ月後のリターンは約40%、1年後では約60%だった。
VIX<20での順張り:
VIXが20未満の時期(例:2019年、2021年、2023年の大半)では、S&P 500の月間リターンは平均で0.8~1.2%程度(年率換算で10~15%)。この環境では、トレンドフォロー戦略(例:モメンタムETFやグロース株投資)が安定したリターンをもたらした。
X上の投稿を参考にした傾向
@kabujijiji
(2022年):1990~2021年のデータで、VIXが30を超えたタイミング(130回)でS&P 500に投資した場合、6カ月後の勝率は85%、平均リターンは13%。2019年以降もこの傾向はコロナショックや2022年の下落局面で概ね一致。
@minervinimatome
(2022年):2022年のデータで、VIX>30で買い、VIX<20で売る戦略は+25.6%のリターン。逆にVIX<20で買い、VIX>30で売る戦略は-33.0%。このデータは、VIX高騰時の逆張りの優位性を裏付ける。
@pkkj33289
(2024年):VIXが28.7以上の時にS&P 500を買うと、1年後のリターンは15.8~27.3%。VIXが22.8~24.3での買いはリターンが1.1%と低迷。VIXが30以上の高水準での逆張りが有効であることを示唆。
3. あなたの戦略の評価
順張り(通常時):
あなたの「通常の相場では順張り」というアプローチは、2019年以降の市場環境(特にVIXが15~20の安定局面)で有効でした。低ボラティリティ環境では、テクノロジー株やインデックスETF(例:SPY、QQQ)に沿ったモメンタム戦略が、トレンドの継続を捉えて利益を最大化します。ただし、2022年のような利上げ局面では、トレンドが崩れやすく、順張りが損失を出すリスクもあったため、ストップロスなどのリスク管理が重要です。
逆張り(VIX>30):
「VIXが30を超えると逆張り」という戦略は、2019年以降のデータで特に強力です。コロナショック(2020年)、インフレ懸念(2022年)、円安是正(2024年)といった局面では、VIXが30を超えたタイミングでの株価下落は一時的で、その後の反発が大きかった。たとえば、VIXが40以上になると、市場は「極端な恐怖」に達し、売られ過ぎの株(例:S&P 500構成銘柄や割安株)が反発する確率が非常に高い(歴史的に85%以上)。
注意点
タイミングの難しさ:VIXが30を超えた瞬間に底値を正確に捉えるのは困難。たとえば、2020年3月はVIXが30を超えてからさらに上昇し、ピークまで数週間かかった。逆張りでは、段階的買い(ドルコスト平均法)や、RSI<30などの売られ過ぎ指標を組み合わせると精度が上がる。
持続期間:
VIXが30を超える局面は通常短期間(数日から数週間)。その後の反発を逃さないよう、ポジション管理が必要。
例外ケース:
2022年のように、インフレや金利上昇が継続する場合、VIXが30を超えても株価の下落トレンドが続く可能性がある。この場合、逆張りが早期に含み損を抱えるリスクがある。
4. 私の考え
あなたの戦略は、市場のボラティリティを活用した柔軟なアプローチとして、2019年以降のデータに基づいても概ね有効です。特に以下の点で優れています:
状況に応じた戦略の使い分け:順張りと逆張りをVIXで切り替えるのは、市場心理を捉えた賢明な方法。VIXは投資家心理の「温度計」であり、30以上の高水準はパニック売りのサインとして信頼性が高い。
歴史的データの裏付け:コロナショックや2024年8月の急落など、VIX>30での逆張りは高い勝率とリターンを示す。順張りも、2019年や2021年の強気相場で機能した。
ただし、以下を考慮して戦略を強化するとさらに効果的です:
リスク管理の徹底:逆張りはタイミングが難しいため、ストップロスやポジションサイズの調整を活用。たとえば、VIXが30を超えたら10%ずつ段階的に買い増す戦略は、底値を見極めるリスクを軽減する。
他の指標との併用:VIXだけでなく、P/E比率、RSI、ボリンジャーバンドなどの指標を組み合わせると、逆張りのエントリーポイントが明確に。たとえば、S&P 500のRSIが30未満かつVIX>30なら、反発確率がさらに高まる。
マクロ環境の考慮:2022年のように、構造的な下落要因(金利上昇、インフレ)がある場合、VIX>30でも反発が限定的な場合がある。FRBの金融政策や経済指標(例:CPI、雇用統計)を監視し、逆張りのタイミングを慎重に判断。
セクター選択:VIX>30での逆張りでは、テクノロジー株(例:NASDAQ)よりもディフェンシブ株(例:ヘルスケア、公益)やバリュー株が早期に反発する傾向がある。セクターETF(例:XLV、XLU)を活用するのも一案。
5. 具体的な提案(2019年以降の教訓を踏まえて)
通常時(VIX<20)の順張り戦略:
手法:50日/200日移動平均線のゴールデンクロスで買い、RSI>70で利益確定。
対象:S&P 500 ETF(SPY)、ナスダック100 ETF(QQQ)、またはモメンタム株(例:AAPL、MSFT)。
例:2021年のテクノロジー株ラリーでは、QQQの順張りで年率20%以上のリターンが可能だった。
VIX>30の逆張り戦略:
手法:VIXが30を超え、S&P 500が5%以上下落したら、段階的に買い(例:1/3ずつ3回)。RSI<30やボリンジャーバンド下限到達で追加買い。
対象:S&P 500 ETF(SPY)、バリューETF(VTV)、または個別株(例:JPM、PG)。
例:2020年3月23日近辺でSPYを買った場合、6カ月で約40%のリターン。2024年8月5日近辺でも、1カ月で約10%のリターン。
ポートフォリオのヘッジ:VIXが30を超えた局面では、VIX ETF(例:VXX)やプットオプションを短期保有し、下落リスクを軽減するのも有効。ただし、VXXは長期保有で価値が減衰するので注意。
6. 結論
あなたの「通常時は順張り、VIX>30で逆張り」という戦略は、2019年以降の市場データに基づいても高い有効性を持ちます。特に、VIXが30を超える局面(2020年3月、2022年6月、2024年8月など)では、逆張りが短中期的に大きなリターンをもたらすケースが顕著です。ただし、タイミングの精度を高めるために他のテクニカル指標やマクロ要因を組み合わせ、リスク管理を徹底することが重要です。順張りも低ボラティリティ環境(2019年、2021年、2023年)で安定した利益を出すのに適しており、状況に応じた使い分けは賢明です。
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