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空売り機関投資家に狙われる銘柄の特徴を分析してみました【史上初】

2024年3月16日

おそらく史上初!?の分析ではないでしょうか(笑)

空売り機関投資家が3社以上入っている227銘柄の各種データを集め、その特徴について分析してみました。(データ引用元は、空売りネットです)

その前に「機関」についての説明をしておきます。

機関投資家とは?

一般的に「機関」とは「機関投資家」のことを指し、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関など、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のことをいいます。
旧村上ファンドのようなアクティビストも当てはまると考えます。

「国内機内投資家」だけではなく、バフェット先生のバークシャー・ハザウェイに代表される「海外機関投資家」もいます。現在、東証における海外機関投資家の市場占有率は約65%です。

・機関を2つに分けると

a) ロングオンリー
買いから入る機関投資家のこと

b) ヘッジファンド
空売りも駆使して、貪欲に稼ごうとする機関投資家のこと。
ヘッジファンドが取る戦略としては、
①ロング・ショート戦略:値上がりする株式群を買い、値下がりする株式群を空売りする。
②グローバル・マクロ戦略:市場の歪みやトレンドに収益機会を見出す

と分けることができます。

ヘッジ目的や値下がり狙いで空売りを行っているのは b)のヘッジファンド(もしくは大口投資家)がメインであり、twitter等では「売り豚」と呼ばれていたりします(笑)

空売りネットで登場する「機関」とは?

空売りネットでは「モルガンスタンレー」「ゴールドマン」「クレディスイス」「CITI」「UBS」などの外資証券会社を通称「機関」と呼んでいます。

空売り残高割合が0.5%以上となって空売りネットに名前が登場するケースでは、外資系証券会社名が登場するので、それらが空売りをを仕掛けていると思っているかもしれませんが、リーマンショック後は、彼ら自身が主体になって売買することはほとんど無くなりました。

実際は、外資系証券会社の「顧客」である大口投資家やヘッジファンドが空売りをしており、「モルガンスタンレー」「ゴールドマン」は、表に立って顧客に言われた通り取引しているだけです(この取引形態を委託取引といいます)

つまり「空売りネットで登場する機関」とは、「外資系証券会社の裏にいる大口投資家やヘッジファンド」ということになります。(ちなみにこの8割近くは、アルゴを駆使して取引していると言われています)

以上を念頭に置いてください。

1.市場別

やっぱりマザーズ銘柄が狙われています。
一見すると東証1部が最多ですが、総銘柄数が2181もあるので、各市場の銘柄数に占める割合を再確認すると、全マザーズ427銘柄のうち17%が機関の空売りに狙われていました

 

2.貸借、信用銘柄別

これはあまり意味がないかもしれませんが、一般投資家が普通に空売りできない信用銘柄の割合が43%でした。
おそらくマザーズ銘柄が多数を占めていると思います。

 

3.時価総額

今回の情報入手先は空売りネットですが、その大元の情報ソースは日本取引所グループです。

機関の空売りで公表されてものは「残高割合が0.5%以上のもの」になりますので、例えば時価総額100億円の場合は、空売り残高5千万円以上のポジションが報告されます。また時価総額5000億円の場合は、空売り残高25億円以上のポジションが報告されます。

必然的に時価総額が小さいほど、公表されやすくなります。
公表された情報から入手するしかないので、必ずしも全ての機関の空売りを網羅したものではなく、時価総額の大きいものは必然的にヒットしずらくなるので、そこを念頭にご覧ください。

私の作成した表は以下のものですが、表右側のパーセンテージは今回ピックアップした227銘柄に占める割合です。


時価総額別 企業数に対する空売り銘柄数の割合

 

時価総額500億円未満で、82%を占めています。
時価総額の小さい銘柄は露出しやすくなるので、割合が多くなっていますが、機関が0.5%以上の空売りポジションを持つのは、やはり時価総額の小さい銘柄が多いと言えます

 

4.業種別

情報通信、サービス業の割合が多いです。

 

5.PER、PBR別

PER(今回のPERは、予想PERのデータです)は表示のないもの、無しのものがいくつかありましたが、つまり予想の最終利益が赤字で、PER表記のないものが30%でした。
PERの高い銘柄が狙われると思っていましたが、単純にそうではなかったです。

なお、PBRは1~10倍レベルの最多でした。

 

6.配当の有無

配当のない銘柄の割合がやや多いです。

 

7.売上、経常利益、EPSの増減

1期毎(1年毎)の売上、経常、EPSの実績からピックアップしています。
(今回は、来期予想のデータを抜いていないので、その分析はできていません)
そして前期と比較して、その増減を分析してみました。

少しトリッキーなのは、過去の数字だけを見ると総じて数字は改善傾向のところが多いのです。
上記予想PERの例を見ても分かる通り、来期予想は恐らくイマイチの割合が高く、そこを狙われているのかもしれません。

 

8.信用買い残に対する出来高の倍率

2倍~7倍くらいの水準のところが多いですね。
信用買い残が増えると、機関に狙われる傾向はあると思います。

発行済み株式数に占める信用買い残の割合は、おまけです。

3.信用買い残と出来高との関係をチェック

最後に信用買い残をチェックしましょう。
上記チャートでも触れましたが、未だに買い残が膨らんでいます。

ここも典型的なアウトの例です。

業績の激的な改善やインパクトのあるプラス材料がないと、この負のループからなかなか抜け出せないと思います。

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買い残の推移グラフ(アプリ画面)

 

おまけ:売り残の推移

売り残の推移もチェックできます。アプリでここまでチェックできるのはなかなか珍しいです。

 

 

9.浮動株、特定株

この情報は、会社四季報より。
※「浮動株、特定株のパーセンテージ」は、四季報からでしかデータが入手できないです。

その結果ですが、特徴的なことが分かりました。

予想はしていましたが、やはり浮動株が少ない銘柄が狙われています
浮動株40%以下の銘柄は要注意でしょうね。

せっかく四季報からデータを抜いたので、従業員数や上場開始日からの分析もやりたかったのですが、疲れてしまい断念しました・・・。

10.移動平均線からの乖離率

ファンダメンタルズだけではなくて、チャート的なことも調べようと思い、どうやるか悩みましたが、株探にあった移動平均線の乖離率データから分析してみました。

簡単に言うと、下げトレンドの銘柄が狙われています。
75日移動平均線や200日移動平均線よりも、ローソク足が下にある銘柄は要注意でしょうね。

 

全部のデータリスト

超細かくて見難いと思いますが、とりあえず載せておきます。
もし興味があったら、以下をクリックしてください。

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参考になったかどうか分かりませんが、もし何かお気づきの点がありましたら、ぜひ教えてください(^_^)

 

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Posted by marketmaker