ダブルスコープ 自社株価予約取引契約、およびSBI証券による買付期間延長の真相と今後の推測について
ダブルスコープが人気化した理由には、様々な要素がありますが、
5月12日にリリースされた「自社株価予約取引契約の締結に関するお知らせ」は、その1つの要素です。
この内容、意外と分かりにくいですが、簡単に背景等を含めて解説すると、以下のようになります。
・資金調達を目的として、2019 年と 2020 年の 2 年間で 4 回にわたり新株予約権を発行し、合計で 14,087,000 株の普通
株式の新規発行を行った結果、株式の希薄化が進んだ
↓
・代表取締役に対するストック・オプションとしての第 9 回新株予約権の発行も決定したので、300万株希薄化する
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・ただ、今後は株主のためにも一層の希薄化を抑制したい
↓
・希薄化抑制のために自社株買いしたいけど、今は赤字なのでできない
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・ダブスコ、SBI証券に相談
↓
・SBI証券「自社株価予約取引契約」ってどうよ?10%のマージンくれればやるよ!
↓
・株価が安いうちにSBI証券に株を買っておいてもらい、将来ダブスコがSBI証券が買った値段+10%を上乗せして株を買い取る。
↓
・2社にとってのメリット
SBIは、確実に10%儲かる。
ダブスコは、将来、株価が2000円とか3000円に上昇していたとして、1150円程度(→この数字は例です)の株価で自社株買いできる。
ということで、この契約が動いているわけですが、当初のSBI 証券による対象株式の買付可能期間は
① 2022 年 5 月 13 日~2022 年 5 月 31 日
でしたが、結局買付できずに5/31に覚書を変更して期間延長
② 2022 年 5 月 13 日~2022 年 6 月 30 日
としましたが、それでも期間が不足しており、6/30に覚書を再度変更して期間延長
③ 2022 年 5 月 13 日~2022 年 9 月 30 日
にしています。
6/30に出たこのリリースの詳細は、以下の通りです。
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自社株価予約取引契約変更覚書の締結及び SBI 証券による対象株式の買付可能期間の再延長に関するお知らせ
2022 年 5 月 12 日に締結した「自社株価予約取引に係る契約(以下「本契約」といいます。)」及び2022 年 5 月 31 日に締結した「自社株価予約取引契約変更覚書」につきまして、当社の株価が取得上限価格を上回っていることから株式取得に時間を要することが予想される一方で、将来的な自己株式の取得に備える観点から本契約を継続していくことが重要であると判断したため、下記の通り、株式会社 SBI 証券と買付可能期間を再延長する変更覚書を締結しましたので、お知らせいたします。
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ちなみに、この契約には、特殊な条件がいくつか付加されているので、重要な部分も併せて確認しておきましょう。
・原則として市場より取得
・買付けは SBI 証券の裁量により行われるため、SBI 証券が必ずしも対象株式数の上限まで買付けを行うというわけではない。
・1 株当たり 1,000 円を上限とする
ここでのポイントって、「1 株当たり 1,000 円を上限」の部分です。
現状ですと、SBI証券は1000円以下でダブスコ株をほとんど取得できていない状態だと推測できます。
SBI証券がダブルスコープ株を1000円以下で買えるチャンスがあったのは、5月13日と14日の2営業日だけで、その後、あっという間に株価が上昇しましたからね。しかも上記通りの2回も期間延長。
この契約をこのまま履行するためには、2022/9/30までにダブスコの株価が再び1000円以下にならないといけないわけです。
買えないと、また再延長というパターンになります。
一方で、SBI証券は、7/1にダブルスコープの目標株価を3250円に変更してきました。
これでは、絶対に1000円以下で買えないですよね、自己矛盾です(笑)
ここは超摩訶不思議な点で、クリアにしたいポイントでしたので、ダブスコ本社に電話して確認しました。
ダブスコ本社に確認した内容
私の質問内容:
「6/30の上記リリースで、SBI証券の買付可能期間の再延長をしましたが、取得上限価格に1000円以下の縛りがあるので、現状の株価水準がずっと続くと、SBI証券はいつまで経っても貴社の株を買えないですよね?」
担当者「はい、それはその通りです」「間違いないです」
という回答でした。
あるYoutubeサイト等では、1000円以上でもSBI証券が買っているという間違った解説をしているところがありましたが、今回の回答を聞いた限りですと、買付期間延長の真相は、SBI証券が、自社株価予約取引契約におけるダブルスコープの株をほとんど入手できていないからだと考えることができます。
以上の状況を勘案し、今後の動きで推測できる選択肢を挙げると、以下の3つになります。
1.自社株価予約取引契約は、微量で終わらせる
→「必ずしも対象株式数の上限まで買付けを行うというわけではない。」ので。ただ、それで終わらせてしまうと、この契約、一体なんだったの?という不信感だけで終わり、株価は大暴落するでしょう。
ですので、これは考えにくい・・・
2.9月末に再度期間延長
→ ダブルスコープの株価が下落するのを待っているだけですが、SBI証券自身が目標株価を吊り上げてもいますし、韓国子会社上場によりプラス効果も考えると、また延期でお茶を濁すのはちょっと考えにくい。
3.1 株当たり上限「1,000 円」の金額を変更する
→この可能性が濃厚では?と考えます。
テクニカル的には、いま過熱感がありますが、程よいところまで調整させて、落ち着くポイントまで誘導。
その後、例えば「1 株当たり上限2,000 円にします」等とアナウンスすれば、それだけで株価はまた跳ねる可能性があります。空売りしている機関も買い戻しに大慌てでしょうね💦
それで株価が上昇し、例えば3000円を超えて、またSBI証券が上限オーバーで買えなくなってしまったとします。
このパターンを繰り返すと、何が起きるのか・・・・(笑)
これを実際にやってきたら、一種のチートみたいな状態です。
上記はあくまでも私の推測です。
ご参考まで。最終的には、ご自身で判断してください。
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