株式投資「初心者あるある」について
今回は、初心者にありがちなシチュエーション、陥りやすい問題点について、私が思いついたものを徒然なるままに書いてみました。
「→」はアドバイスです。
底値で買わないと気が済まない
とにかく底狙いで指値をするのですが、結局、指値が全然引っかからないので、いつまで経っても買うことができない。
→ 現実的に買える値段で買いましょう!
売り目標が高すぎる
欲張りすぎているのか分かりませんが、設定している売り目標が高すぎて、結局、良い売り時を逃してしまい、かなりあった含み益が、どんどん減っていき、「あの値段に戻るまで、キープする!」というよく分からない意地を張っているうちに、含み損になってしまう。
→ 「株が売れる」ということは、「誰かがその値段で買ってくれる」ということなので、買ってくれる値段で売りましょう!
底で買って、天井で売らないと気が済まない
→ 普通、ムリです(笑)ドリームです!
神様レベルの技なので、この考えは早く捨てましょう!
一度売った銘柄は、また元の買値まで戻らないとエントリーできない
→ 自分が一度買った銘柄って、その銘柄のクセとか会社の内容を良く知っているはずなので、元の買値に戻るとか、そんな考えは捨てて、適性なタイミングでエントリーすべき。
チャートが右肩下がりの銘柄を見た時に、自分が買うところが底だと思ってしまう
→ このパターンだと、多くのケースで含み損を抱えて長い期間、塩漬けホールドすることになります。
→ 底値で買える可能性はものすごく低いです。
底値を狙うよりは、底値を付けて反転したところから狙いに行った方が安全です。チャートだけではなく、RSI等のテクニカル指標も併せてチェックしましょう!
下落トレンド銘柄でナンピンする
下がっている銘柄でナンピンをしていくうちに、いつまで経っても株価が戻らずに、大きな含み損を抱えてしまう。
→ これぞ「ナンピンが素寒貧(スカンピン)」になる状態です(苦笑)
ナンピンして良い銘柄とダメな銘柄があります。上昇トレンド銘柄でナンピンすべき。あとナンピンは計画的に!
四季報の内容が良ければ、株価がすぐ上がると思っている
→ もちろん、業績も大事ですが、需給も同じくらい大事なんです!(以下につづく)
信用買い残、機関投資家の動きを全く見ていない
→ 空売りネットで、機関の状況は必ずチェックしましょう! 非貸借銘柄の信用倍率はあまり意味がないので、信用買い残と1日の出来高の倍率を比較して、需給の重さを確認しましょう。
思いつきや妙な連想で買ってしまう
例えば、偶然、道で伊藤園のトラックとすれ違ったときに、これは運命だと思って、なぜか伊藤園の株を買ってしまうみたいな感じ(笑)
→ お金をドブに捨てているレベルなので、妄想系でのエントリーは止めましょう!もはや病気です(笑)
何かニュースが出たときに、盲目的に成行買いしてしまう
ガイアの夜明けやWBS等で、上場企業がテレビ放送された時に、PTSの成行買いで買ったり、翌日の寄付きで成行買いをする。
→ 業績の向上を伴わない材料系ニュースで急騰した場合は、だいたいその後で急落します。
例えば、地震が来た後にテトラを買うとか・・・。
あと、夜にテレビ放送された銘柄をPTSで成行き買いするのは最悪です!※注1
「連想」や「業績向上に結びつかない材料」のニュースで株価が瞬間的に高騰して、株価に歪みが発生したなと思ったら、急上昇後にショートした方が、儲かる確率が高いです。
エントリーする場合、①連想系で上昇した場合は60分足での明確な陰線出現、②手がけている事業が有望、将来が期待できるケースで上昇した場合は、日足で明確に長い陰線が1本出て、その翌日も場中に弱いのを確認して入った方が、安全だと思います。
ニュースの内容を冷静に見極めましょう!
※注1:上昇率2%未満、つまりいち早く買えた人で、その後、すぐに売却できるケースは除きます。買った後、すぐに売らずに握っていると、含み損になる可能性が高いです。
保有塩漬け株に対し、バラ色ドリームな妄想をして、塩漬けを許容してしまう
塩漬け株=含み損を抱えて辛い状況ですが、心理学的に人間は辛い状況のストレスから逃れるために自動的に防衛本能が働きます。
それで塩漬け株の良いところを探して、何とか心を落ち着かせようとするわけです。
例えば、バイオ会社でしたら「〇〇という新しい薬が開発されるはずだ」とか、巣ごもり関連株であれば、「コロナで巣ごもりするから、またビッグウェーブが来るはずだ!」、「だから株価は戻る!そのままホールドでOKなんだ!」と思い込みます。
→ 「1、2か月耐えれば、元通りに戻る見込みがある」「業績が良いので決算発表時に一発逆転の可能性ある」等の強い確信があれば、上記のようなことを考えて、気持ちを軽くして乗り切ることもOKでしょう。
しかし、機関に売り込まれている先、将来が厳しい先に、このバラ色ドリームの発想で塩漬けを許容すると、致命的な塩漬けになり数年単位で資金が固定化されてしまいます。
損切りする時は、潔く切ることが大事です!
ちなみに、英語で「塩漬けの投資家」は a buy and hold investorと言います。
テクニカル分析を勉強すれば、儲かると思っている
テクニカル分析の本に出逢った時に、「この本をマスターすれば、株なんて楽勝だ!」と思ってしまう。本に書いてあるチャート分析に感動して、極めれば無敵になれるんじゃないか!?と勘違いしてしまう。
→ テクニカル分析の知識は、基礎として大事なので、勉強はしてください。しかしながら、無敵にはなれません!
本に書いてある事例は、分かりやすい事例を探して掲載していますし、結局のところ、過去に起きた動きを後講釈で説明しているだけです。
再現性がないケースの方が多いと考えた方が賢明です。
さらに言うと、需給関係の説明をしている書籍が非常に少ないので、重要カテゴリーの知識が欠落している状況で、マーケットと勝負していることになります。もちろんファンダメンタルズの勉強も必要です。
テクニカル分析の勉強だけではなく、世界情勢、ニュース、人気のテーマなど、バランスよく情報収集し、それらを使って投資をしてください。
有料情報だと、儲かると思っている
→ 有料だろうが、無料だろうが、儲かる時は儲かりますし、損することもあります。
むしろ「有料なら大丈夫」「プロが分析しているんだから大丈夫」と思い込むと、自分で考えることを止めたり、判断を誤ったりして、気づいたら致命的な塩漬け株を持つことになるので危険です。有料でお金を支払っていても、投資での損の責任は取ってくれません。
自分で良い銘柄をきちんと見分けられるように勉強しましょう!
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