みなさん、こんばんは。
相場はかなり落ち込んでいますが、お元気でしょうか?
今日は全面安で、日経平均の25日騰落レシオは86、昨年来安値を更新した銘柄数は、688銘柄もありました!
主にグロース系の銘柄が売られています。
あと、トヨタ自動車も半導体不足の影響により生産計画を引き下げましたが、それも日経平均の下落の要因だったかもしれません。
それから、後場に大きく下げた局面がありましたけど、おそらく東京都でオミクロンの感染者数が7000人を超えてくるというニュースがはいって、それを嫌気した売りだったかもしれませんね。
オミクロンと言えば、去年の12月くらいに(私でも予想できましたけれども)「年末年始で人が動き、正月明けの出勤で感染が広まり、1月の中旬くらいには東京都で10,000人位になるのではないか?」というシナリオを想定していましたが、まさにそんな感じになってきましたね。
コロナの感染には、既に慣れっこになっていて、昨年12月末くらいでは、株価的にそんなにインパクトがないだろうという雰囲気でしたが、現状、全くそのような状況ではなく、外も寒いですけれども、株式市場にもとても寒い風が吹いています。
このところの急激な下げで、かなり含み損を抱えている方も数多くいらっしゃるかもしれませんが、今のような状況で取れる対応方法は以下の3つしかありません。
1. すぐに損切りをする
2. 含み益になるまで耐える
3. リバウンドを待ち、ある程度戻ったら含み損がある状態で損切りをする
どの選択肢を取るかは、投資期間や方針、今後の相場の考え方により、人それぞれ異なると思いますし、どれがベストかは、誰にも分かりません。
ただ、1つ言えることは、今、保有している銘柄の業績に大きな変化がない場合、株を買ったときの前提条件は変わっていませんので、そこは自分の判断をしっかり持って判断していただければと思います。
リーマンショックのような全世界を巻き込むような劇的な影響が出ない限り、基本的に、株価は業績の結果に収斂していきます。
今の全体の相場をよく考えていただきたいんですけど、米国のテーパーリングによる金利の上昇は、かなり前からわかっていたことなので、そんなに驚くようなことではないんですよね。市場では、それなりに織り込んできたと考えています。
原油価格の上昇は、今年の冬がかなり寒い影響もありますけれども、OPECの思惑で、増産を行わない影響が大きいと思います。
これから脱炭素化が進むわけですから、どんどん石油に依存しない世界が作られるわけです。そうすると、産油国の収入源がなくなってしまうので、今のうちにガンガン稼いでおく必要があるのでしょう。不用意に増産すると価格崩れを起こすので、高い原油価格をキープしたい思惑が働いているのだと思います。
現状の株価の下落には、米国の金利上昇、原油高によるインフレ懸念点、オミクロン株感染拡大などの影響により、米国のダウ、ナスダックの下落が日本株にも影響していると思います。
ところでナスダックの下げは、ハイテク株の下げが主導していますけれども、金利上昇すると、なぜハイテク株が下落するのか、ご存知ですか?
よくニュースでは軽く流されてますけどその理由について説明をしたいと思います。
「金利の上昇」と「ハイテク株売り」の関係
ハイテク株に代表されるグロース株 (成長株 )は一般に 、株価を一株当たり利益で割ったPER (株価収 益率 )が高いです。
このため 、PERの逆数である益回りが低くなります 。
益回りとは 、一株当たりの利益を株価で割ったもので 、値が大きいほど割安 、値が小さいほど割高とされます。
金利上昇局面では 、PERが高い株は金利と比較した益回りの低さから 、相対的な投資魅力が低下し 、売られやすくなるわけです。
例:同じ株価でもPERが違うと益回りはこんなに違います!
A株:株価100ドル、PER15倍 ⇒ 益回り約6.7% 割安
B株:株価100ドル、PER60倍 ⇒ 益回り約1.7% 割高
つまりPERの高いB株は、益回りが低いため、金利が上昇すると投資魅力が低下し売られやすくなります。
以上の説明で分かったように、いわゆるハイテク株は高PERなので、金利の上昇に弱く、そのため売られていると言う構図でした。
ハイテク株が多いのは、ナスダックです。ナスダック総合指数のPERってご存知ですか?
各国の市場別のPERを見ていきましょう!
各国の市場別のPER
実はこうなっています(笑)
ナスダック総合指数のPERはハンパなく高いですね!
だから、売られやすい状況です。
ちなみに有名どころのPERは、以下のとおりです(1/18終値ベース)
| アマゾン |
62倍 |
| meta |
22倍 |
| アルファベット |
30倍 |
| マイクロソフト |
37倍 |
| アップル |
30倍 |
| テスラ |
332倍 |
| エヌビディア |
78倍 |
ちなみにマザーズが売り込まれている理由もやはりPERが高いからだと思います。
米国ハイテク株と日本の半導体関連のバリュー感は、全く別物!(私見)
アメリカのナスダックが下落すると、日本の半導体関連も売られる傾向にありますけど、個人的には釣られて売られる必要はないと考えています。
半導体関連の有名どころが勢ぞろいです。
これらの会社の予想PERの平均値は以下の通りになっています。
レーザーテックだけが、飛び抜けて平均PERが100倍超えてますけれども、その他はかなり低いですよね。
レーザーテックを除いた平均PERは16倍。
冷静になってよく考えてみてください。
いまだに全世界では、半導体不足が解消されている状況ではなく、非常に不足している状況です。
トヨタの減産の原因も半導体不足なわけですから、この状況には全く変化がないわけです。
ですので、私の考えとしては、半導体関連は今のような調整してる局面では「買い」でしょうし、日本株の半導体関連の割安さが見直されて、時間が経てば株価も戻っていくと考えます。
もちろん一口に半導体関連と言っても個別の銘柄によって動きが変わってくると思いますが、決算結果を見て数字が良いことがわかれば、また改めて半導体関連銘柄は見直されてくるはずです。
例えばずっとウォッチングしているフェローテックですが、今の株価はかなりオーバーシュートしていると感じています。
個人的には、今の水準はかなり安いと思います。
あと大きく下落しているサムコは、値動きが軽い分、かなり「寒子」になっていますが、やはり今の株価位置はオーバーシュート気味。上記の通り半導体を取り巻く環境は変わらないので、次の決算に期待し、今後の動きを見極めていきたいと考えています。
懸念点としては、オミクロン株の感染拡大により、工場がストップしてしまうことですね。
アセンブリなど後工程で労働集約的な工場ですと、ストップしてしまうリスクはありそうですが、半導体の前工程や機械化や自動化が進んでいる工場ですと、そんなに影響が出ないと思います。
まとめ
一年に2回位は、大きな下げ相場があるものですけど、今年はいきなり1月から起きてしまった感じですね(汗)
相場の下げは大きいですが、世界の変化は継続しています。
ソニーがEV事業を開始したり、トヨタもEVにシフトし始めてますし、脱炭素化の推進、AIの進化、メタバースなど、いま世の中は劇的に変わり始めています。
世の中が変わるときには、新しいサービスや機能が生まれ、それにより世界全体の付加価値が高まり、経済成長が継続していくものです。
自分の持っている銘柄が、その変化に対応するようなビジネスをしており、将来、それが好業績に繋がっていくと考えているのであれば、自信を持ってその銘柄を持ち続けてみてください。
逆に、その「前提」が変わってしまった場合は損切りしてでも売却した方が良いと思います。
現状、株価がかなり下がってきたので、いつリバウンドが入ってもおかしくない状態です。もし株を手放すにしても、リバウンドが入ってから手放せば良いと思います。
今日、明日に会社が倒産するわけでは無いわけですから、慌てる必要はないでしょう。
これから2月にかけて最も寒くなる時期ですが、暖かくなってくれば、オミクロンの流行も沈静化してくると思うので、近いうちに株式市場もそれを先取りして動いてくると思います。
絶望の最中にいる時は暗くて当然。でも明けない夜はありません。
どん底にいる時こそ、新しいチャンスの準備期間という発想も必要です。
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