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フェローテック 公募増資後の動きについての見解

2021年11月23日

フェローテックが増資を発表しました。
決算発表から6営業日目でのサプライズです!

今日までに売った方は、利益確定できていたと思いますが、Twitterのアンケート結果を見ると60%は利益確定を完了して、ノンホルダーみたいですけれども、残りの40%の方は再びホルダーになっているみたいです。

1,000円台からずっとホールドしている人もいるでしょうから、今のホルダーの方が今回の希薄化によって全員含み損になるわけではありませんが、少なくとも11月15日以降急騰してからフェローテック株を買った人は、一時的に含み損を抱える可能性が高いと考えます。

今後の動きがどうなるか気になっている方も多いと思いますので、私の見解について述べさせていただきます。

その前に今回の公募増資について確認していきます。

公募増資の資金使途

1.石英製品の生産能力増強投資
2. 特殊セラミックス製品の開発・量産のためのグリーンフィールド投資等の半導体マテリアル製品の設備投資
3.半導体製造装置の部品等の精密金属加工の生産能力増強投資
4.(5GやPCR需要で足元急速に需要が 拡大している)サーモモジュールの生産能力増強および同モジュールを使った新たなコンシューマー向け製品の開発・製造のための設備投資
5.中国本部の統括機能および研究開発機能強化の為の本部棟の建設資金
6.社債等の有利子負債の返済

ビジネス拡大のための資金です。

公募増資の払込金額と払い込み期日

・払込金額の決定
2021年12月1日(水)から2021年12月7日(火)までの間のいずれかの日に決定

・払込期日
2021年12月7日(火)から2021年12月13日(月)までの間のいずれかの日。
ただし、発行価格等決定日の4営業日後の日とする。

増資の株数と希薄化

現在の発行済株式総数 38,958,486株 (2021年10月31日現在)
一般募集による増加株式数 4,858,300株
一般募集後の発行済株式総数 43,816,786株

本件第三者割当増資による増加株式数 728,700株 (注)
本件第三者割当増資後の発行済株式総数 44,545,486株 (注)

(注)はオーバーアロットメントなので、需要が低い場合は、行われない可能性がありますが、今回は最大に希薄したケースで計算します。

増える株数は、最大で5,587,000株、希薄化割合は14.3%です。

アナリスト、機関投資家向け説明会の延期

公募増資の影響で、アナリスト・機関投資家向け WEB 説明会が延期になりました。

当初の予定:2021年11月30日(火)16:00が延期

少なくとも12月上旬以降の開催だと推測します。
つまり、その間までレーディング変更や目標株価が出ることはないと思います。

以上を踏まえて、今回のポイントを書いていきたいと思います。

今回の増資の目的

皆さんわかっていると思いますけど、今回の増資の目的は、ビジネス拡大のための前向きな増資になります。
ですので今回の設備投資等が、次の売上や利益の拡大につながるわけです。
一時的に希薄化が発生しますけれども、現在のフェローテックのビジネスが好調であることに全く変わりはありません。

もしリスクがあるとするならば、中国にお金を突っ込むチャイナリスクくらいなのでしょうけど、「中国において市場の成長を享受できるポジションを確立している」との事なので、中国への投資を増やすことにより、さらにビジネスを拡大できる可能性を秘めていると思います。

したがって、業績やビジネスのことは心配する必要がなく、今回に関して考えるべき事は、完全に「需給」の問題です。
増資による希薄化により、どのくらい現在の株価にダメージがあり、どのくらいまで調整して、いつ頃回復するかがポイントになります。

11月15日から19日まで(決算発表以降)の出来高の合計

計算してみたところ、約1,670万株の出来高が確認できました。
この中に今回の希薄化によって、株式を売却しようと思っている方も一定数いると思います。
ざっくりとした推測ですが、半分位は売却してくる可能性があると仮定すると、売り圧力は835万株ほどあると考えられます。

機関投資家のショート

今回の希薄化をチャンスと見て、機関投資家がショートを入れてくる可能性があります。
今までの動きを見ていると、機関投資家1社あたり20万株から30万株ほどのショート玉を持っているので、もし3社参入してくるとなると、合計で60万〜90万株ほどの売り圧力が発生する可能性があります。

今まで機関投資家は、フェローテック株で何度も痛い目に逢ってきているので、今回リベンジしたくてたまらないのかもしれません。

信用買いの投げ売り

最後に、信用買いの投げ売りも考慮する必要があると思います。

決算発表前の時点で、信用買い残は388万株ほどありましたが、(制度信用6か月ということで)2011年5月末からの信用買い残を確認すると316万株ほどあったので、この半年間位で72万株ほど増えた計算です。
ただ、決算発表以前に信用買いで買ってきた人は、全員含み益があるはずなので問題ないと思いますが、今回の希薄化の急落により、一定数手放す人が出てくると思います。
過去の状況を見ると、株価下落時にそれほど急激に信用買い残が減っているわけではないので、おそらく今回の希薄化により手放す人は、50万株ほどではないでしょうか。

売り圧力の合計

私が勝手に推測した上記売り圧力の合計は、

835+90+50=975万株

ざっくり1,000万株の売り圧力があると思います。

一方で、今回の下落を買いのチャンスだと思って、待っている方も数多くいると思います。
ですので、1,000万株の売り圧力があると言っても、それ以上の買いが入れば、その売り圧力は打ち消されることになります。

向こう1~2か月の株価予測について

フェローテックの成長は継続して、今回の希薄化による下落は単なる調整と仮定した場合、株価はどこまで下がるかですが、もちろん私にも正確には分かりません(笑)

ただし、上昇トレンドが継続するということであれば、どんなに下がってもテクニカル的には下値支持線付近だと思います。
それから、25日、50日、75日、100日の移動平均線の水準がポイントになってくると思います。

具体的な数字で言うと、
・25日 3,831円

・50日 3,645円

・75日 3,480円

・100日 3,351円

・トレンドラインの下値支持線 3,200円

この5つのポイントのどこかで下げ止まって調整すると思います。

あと希薄化により1株利益がどう変わるかですが、現状ですと予想EPS 604円ですが、希薄化により14.3%下落すると単純に考えると、予想EPSは518円。まだまだ盤石^_^。

直近の終値4,430円から14.3%下げた水準は、3,874円
3874円でEPS 518円ですと、PER7.5倍です。

この数字を多くの方が意識してくる可能性が高いと考えます。

そして機関投資家は、上手に操作して株価を下げてこようとするので、上手にエントリーしたいと思っている方は、一度に買うのではなく、3,800円台位から計画的に買い下がって、3,500円とか、3,600円あたりまでを買いターゲットにすると無難なのではないでしょうか。

ちなみに、週足を見ると26週移動平均線付近で踏みとどまっているので、3,300円あたりまでターゲットになるかもしれません。

今後の株価の動きのイメージ(向こう1~2か月)

イメージ的には、大きく下がった後リバウンドはあるでしょうけど、機関投資家のショートにより上手に操作されて、下の方へ誘導される可能性が高いと感じます。

以下は、おまけで作った11/24 水曜日のイメージです(笑)。

寄付は売り殺到、その後、一時的に売り物が減り、買いたい人のパワーが増えて急上昇、でも、また売りに押されて徐々に下がって4000円割り込む感じでしょうか。デイトレできる人は、100円くらいの値幅取れそうな気がしますけど、サラリーマンでザラ場が見れない場合は、ムリに参加しない方が良いと思います。

今からエントリーしようと思っている方が、基本的には少なくとも11月末まで手を出さないほうが無難だと感じます。さらに言うと、払い込み金額の決定が12月7日までなので、12月上旬まで様子見が無難だと感じます。

すぐに手を出していけない根拠がもう一つあり、上に書きましたけれども機関投資家やアナリスト向けの説明会が延期になり、12月上旬以降になると思います。
その説明会が終わった後でないとアナリストのレポートや目標株価が出てこないと思うので、その材料によるブーストが期待できません。

もちろん、アナリストが今回の希薄化をどのように捉えてくるか解りませんけれども、事業の拡大を目指す事は、決してネガティブなことではないので、希薄化の影響は一時的という見解を出してくるのではないかと考えています。

ただし、もう一つ考慮しなければいけないのは、フェローテックの過去の動きを見ていると、調整期間が比較的長くて、1ヵ月から2ヶ月ぐらいかかる場合もあります。今回の場合も、最低でも1ヵ月間位は調整すると考えたほうが無難かもしれません。
特に12月は、確定申告を意識した損切りや処分売りが発生するので、そういった意味でも売り圧力は比較的高い可能性があると思います。

もちろん、今後、会社側でプラスの材料や証券会社の投資判断で良いものが出れば話は変わってきますし、全体の地合いが悪くなったり、円高になれば、上記で書いた以上の調整があるのかもしれません。
もしかすると2700円レベルまでまたあるのかもしれないです。フェローテックって、意外と「ここまで下がるの!?」ってレベルまで下がりますから。

未来のことなので、どうなるかは分かりませんけど、1つ言えることとして、これからエントリーしたいと思っている方は、落ち着くまでは様子見をした方が良いと思います。底入れが確認できてから参加しても、全然遅くはないと思いますし、その方が含み損を抱える期間が短くて済むはずなので、より健やかに株式投資ができると思います。

私自身、半導体関連は、最低でも2022年6月位までは盤石な動きをすると考えているので、フェローテックもその波に乗って(多少の調整があるかもしれませんが)、基本的には今後も上昇トレンドだと考えています。

以上、私の見解でした。
あくまでもご参考まで。
最終的にはご自身で判断してください。


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