龍崎翔子さんが経営しているホテルの資金調達はどうやった?
龍崎翔子さんが経営しているホテルの資金調達はどうやった?
TV番組のセブンルールに出演した龍崎翔子さんは、現役東大生でありながらホテルを五軒も経営しており、京都や北海道といった外国人観光客が多いところにもホテルを展開しています。
そのホテルの名前は、HOTEL SHE。2015年4月に設立。ソーシャルホテルというコンセプトです。
“ソーシャルホテル”とは、ゲストとホスト、ゲスト同士のコミュニケーションを重要視するホテルということで、新たなコンセプトを掲げています。
宿泊機能以外のコンテンツの充実。基本となるのはスタッフです。
ブランド名となっているSHEは、「Satisfactory(心ゆく)」「Heartfelt(心暖まる)」「Emotional(心に残る)」の頭文字をとっており、サービスの基本精神としているそうですから、スタッフの接客レベルにホテルのコンセプトが左右されますね。
会社名は、株式会社L&Gグローバルビジネス。龍崎翔子さんは代表取締役です。
さて問題のおカネですよ。何やるにしてもお金がいるんです。カネです!
大学生で起業するといったら、近年ではIT系で起業するイメージが強く、ITベンチャーならアイデア次第なので、あまりお金は関係ないと言えます。
一方で龍崎翔子さんはホテルです。
ホテルは固定資産と人を揃えないといけないので、初期投資に多額の資金を必要とします。1つのホテルを作るのに、少なくとも億単位のお金が必要でしょう。
ホテルの建設投資代金の試算
具体的な例を探してみると、以下の情報がありましたので、引用させていただきます。
引用元:https://sumika.me/seek_advices/2282
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宿泊特化型、ということで、「ビジネスホテル」と想定して算出致します。
・客室:
シングルルームとして15㎡程度と仮設定
・施設全体に対しての客室部門割合:
70%程度と仮設定(シティホテルのようにレストランなどを抱えると50%程度まで下がります)
以上とすると、100室の場合の建物全体の延床面積は
15[㎡]×100[室]÷0.7 = 2142[㎡]
と仮設定できます。
ここで、㎡単価を43万として仮設定しますと、
(国土交通省の平成28年分建築着工統計によると、宿泊業用は43[万円/㎡]ですのでそのまま採用しますが、あくまで参考値です。)
・建設費用
2142[㎡] × 43[万/㎡] = 92106[万] ≒ 9.2億円
となります。
仮に客室面積を10㎡として再計算すると、延床面積が1430㎡程度になりますので、だいたい建設費用が6.15億円程度となりますね。
仕様などにもよりますが、6、7億はかかりそうです。
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引用ここまで。
ホテルSHEの場合は、京都の客室数は34部屋なので、
15[㎡]×34[室]÷0.7 = 728[㎡]
・建設費用
728[㎡] × 43[万/㎡] = 31,106[万] ≒ 3.1億円
ということになりますね。
資本金はUSD 1milと書いていますので、1億円以上とありますが、資本金以外に2億円ほど借入していると思います。
龍崎翔子さんは、どうやって資金調達したのか?
では、お金の出どころはどこか?ということですが、答えは日経新聞の記事にありました。
以下、引用されていただきます。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28401500R20C18A3XY0000/
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「小学2年生の頃、家族でアメリカ縦断旅行をした。町ごとに気候や文化も違うのにホテルはどこも一緒で『面白くないな』と感じた。小5の頃にホテルの経営者の本を読んで自分も将来、ホテルの経営者になりたいと思った」
「大学1年生のとき、まずはビジネスの経験を積みたいと考え、ドラッグストアで働いた。日本のおむつを中国に売るような仕事をしたが、自分のやりたいこととは違った。1年の冬、京都の実家で民泊仲介サイトを通じて旅行客を受け入れてみた。ただ1カ所でやるのは効率が悪く、法律的にグレーな部分もあった」
「普通の旅館をやりたいと思い、不動産サイトを見ていたところ北海道の富良野でペンションの売り物件が見つかった。現地に見に行くと、オーナーが英語が苦手で日本人客が多かった。外国人の集客を強化すれば、採算が合うかなと思った。銀行に融資してもらい14年末に物件を購入した」
――ホテルの運営ノウハウはどのようにして身につけたのですか。
「開業までの期間は東京・渋谷のビジネスホテルでアルバイトをした。15年5月の開業直後は集客に苦戦したが、築30年の物件を改装し、宿泊予約サイトの写真を入れ替えたところ、海外からすごい量の注文が来た」
「地元の京都でもやりたいと思い、銀行に融資をお願いして回った。1社が引き受けてくれ、16年4月に京都に新築ホテルを開業した。コンセプトは旅先での人との出会いを大事にする『ソーシャル・ホテル』。ラウンジを広く取ったり、共用のキッチンを設けたりして偶然の出会いを生まれやすくなるようにした」
「17年に大阪の弁天町で開業したホテルは全客室にレコードを設置し、昭和の時代の生活を体験できるようにした。上の世代にはレコードは懐かしく、若い世代にも『新鮮』と好評だ」
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引用ここまで。
ということで、銀行融資が答えでした。
どうやら、大正銀行っぽいですね。
事業計画書を提出し、若干21歳に融資してくれるのか!なんて思わないでください。
そんなに銀行は甘くありません。お母様と一緒にやったと書いてありますので、おそらく母親と父親が保証人になり、不動産を担保に入れながら融資を受けたんだと思います。
親のサポートがあったからこその融資です。
とは言うものの、龍崎翔子さんのやる気、実行力があったからこそ、ここまでできたわけです。
「何事もその気になれば実現できる!」を実践したわけですから、評価されて然るべきだと思います。
今後とも頑張ってほしいですね!
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